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ますたーど
ますたーど
novelistID. 46067
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The world make kaput <2章>

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ラウル3



―砂漠:地底湖―

ラウル:
「寒ッ…」
ポーチから赤い小瓶を取り出し、飲干す。
トウガラシとにが虫をすり潰して濃縮した、寒冷地必須アイテム、ホットドリンク。
地上の砂漠と別世界の様に吐く息も白く霞むほどだ。

「おぉ…」
体の芯から暖まってくるのを感じると足下ににあるツタをつたって下に降りていった
降りきってからかるく辺りを見回す。
普段なら小型モンスターがウロついているが、幸いにも見当たらない
適当な場所を見付け、折り畳み式の小椅子に座り、竿を振る。
そして僅か数秒…

バシャバシャッ

「…ぅおらッ」
水面から出てきたのは金ピカに輝く黄金魚。

「ちょろいもんだな…よっと…」
少しニヤケ顔になるがすぐに餌を付け直し、また投げる

バシャバシャッ

「…よッとぉ」
またしても黄金魚を釣り上げる。
黄金魚はその存在が珍しいだけでなく、釣り上げるタイミングを合わせるのも至難の技だと言われている。
それをラウルは2投とも1発で釣り上げてみせたのだ。
それもそのはず。ラウルは駆け出しハンターだった時から魚を釣っては売ってを繰り返し、小遣い稼ぎをしていたのだ。そしていつの頃からかアングラーの称号を手に入れ、今や釣りで右に出る者はいないのではないか…とまで言われているのだ。

そしてラウルはまた餌を付け直し、投げる。