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fate/destruction

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Episode.6



和音のサーヴァントが両手を高く掲げると、
どこからか真っ赤な長槍が現れる。

武器が槍だという事は、
まずランサ―で間違いないだろう。

「食ったら、何のために助けたのか分からないだろ。
 まぁ、軽く遊ぶだけならいいぞ。」

彼女は、和音の声を聞いてか聞かずか、
一直線に飛び込んでくる。

突っ込んでくる赤槍を何とか回避するが、
ランサ―は、突きを外すとその場で向きを反転し、
更に連続で突きを放ってくる。

昔、剣道で鍛えた反射神経で、
何とか回避を続けるが長くは持たない…

どうにか逃げきる方法を考えつつ回避していると、
足元が絡まって足を滑らせる。

ヤバい!?

そう思いとっさに目をつぶって、
次に来るはずの槍を待ち受けた。

が、来るはずの攻撃が来ないのに気付き、
瞼を開けるとそこにはランサ―の槍を、
両手に持ったナイフで、はじき返したアサシンの姿があった。

「ア、アサシン!?」

「マスター、危なくなったら、
 呼んでって約束したじゃん!」

「ごめん、忘れてた…」

「マスター…」

呆れ気味な顔を向けると、
再びランサ―に向き直りナイフを構えて、
全力で向かっていく。

ただでさえ黒ずくめの服なため、
ここで戦ったらアサシンの姿をまともに確認できない筈。

それだけじゃなく、
うっすらとだがアサシンは月の光を浴びて、
発光しているように見える。

その謎のスキル(宝具?)の為、
目にもとまらぬスピードで、動き回っている。

それなのに、先程と全く変わらない速度で、
長槍でアサシンを狙っていく。

だが、アサシンもまったく動じる事もなく、
長槍を二本のナイフで捌いていく。

「ランサー!
 もういい、下がれ!
 相手のステータスはもう十分に分かった。」

「なんだ、もう終わりか…」

つまらなそうにランサ―は和音の後ろへと下がる。

何故か、さっきからの彼の発言に何か違和感を感じる。
私を助けた事には何か裏があるかのような…

私が警戒心むき出しの目を向けると、
彼は軽く肩をすくめて笑う。

「何が目的なの?」

「そんな警戒するなよ。
 別に難しいことなんかじゃない。」

「じゃあ、何をしてほしいの?」

「俺達と同盟を組もう。」

…はい?

思わず、隣に立っているアサシンと、
お互いに見つめあってしまった。

それぐらい突飛な事なのだ。
作品名:fate/destruction 作家名:すのう。