遊戯王GX~理解不能の漂流者~ 初等部編その1
上級生 LP 4000 vs 颯天 LP 4000
「先攻は俺からだ、ドロー」
上級生に先手を取られちゃったけど大丈夫かな……デュエルモンスターズでは先攻有利てのは常識だしますます不利になっちゃうよ。
「ついてねぇなオマエ、俺は『闇魔界の戦士 ダークソード』を召喚だ」
闇魔界の戦士 ダークソード 星4/闇/戦士族/ATK1800/DEF1500
『ドラゴンを操ると言われている闇魔界の戦士。邪悪なパワーで斬りかかる攻撃はすさまじい。』
「どうだ、俺のデッキ最強のカードだぜ!このカードに勝てるカードを持ってる奴なんて知らねぇぜ」
そんな………攻撃力1800なんて、ボク達がそんな強いカード持ってる訳ないじゃいか
「俺はトラップを伏せてターンエンドだ」
自信満々に宣言した上級生から颯天くんに視線を移すと
「ぷっ…………っクク………」
口元を抑えながら笑うのを堪えていた
「テメェ、何が可笑しい!?」
「だって……セットカードの種類を宣言するとかとか面白すぎて………フフフッ……堪えるのが辛いよ」
「なんだと!!!」
上級生が怒り狂う姿でさらに笑う颯天くんにボクは唖然としてしまった
「はぁ…はぁ…笑いすぎて腹が痛いが、僕のターン、ドロー」
颯天くんは引いたカードを見てニヤリと笑った
「僕は手札から『サイクロン』を発動し、セットされたトラップカード(笑)を破壊する」
サイクロン
速攻魔法
フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
破壊されたカードは『炸裂装甲』……確か『相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その攻撃モンスター1体を破壊する。』だっけ?
上級生は苦い顔をしたが、颯天くんは涼しい顔でさらに手札からカードを引き抜いた
「そして僕は、『聖騎士モルドレッド』を召喚!」
フィールドに現れたのは白い甲冑を纏った金髪の騎士……こんなカード見た事無いよ
「モルドレッドは『聖剣』と名の付く装備魔法が装備されていない場合、通常モンスターとして扱うが関係ない、僕は手札から『聖剣カリバーン』をモルドレットに装備」
モルドレットに聖剣が装備された瞬間、彼の周りにどす黒いオーラが纏われた
「聖剣を装備したモルドレットは属性が闇に変化しレベルが1上がる。そしてカリバーンの効果により1ターンに1度、自身のLPを500回復する。」
颯天LP4500
「そしてモルドレットの効果発動、このカード以外のモンスターが存在しない場合、デッキから『モルドレッド』以外の『聖騎士』と名のついたモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚し、自分フィールド上の装備魔法カード1枚を選んで破壊する。」
颯天くんはデッキのカードを見ずに1枚引き抜いた
「僕が特殊召喚するのは『聖騎士ガラハド』、破壊対象は『聖剣カリバーン』」
銀髪の体格がいい騎士が現れるとモルドレットが持っていた聖剣が破壊され、モルドレットに纏われていたオーラが消える
「なんだ………俺のダークソードより弱い奴しか出てきてねぇじゃん」
「バカ言え、まだ僕のターンは終わっていないよ。」
颯天くんがそう言うと共に、モルドレットは再びどす黒いオーラを纏った
作品名:遊戯王GX~理解不能の漂流者~ 初等部編その1 作家名:まにまにまーや