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真奥「学園都市?」

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そこは、闇の密室。
しかしその瞬間、壁に張り付く電子機器群の一画が俄に瞬き出す。

「大規模ゲートが……開いたようだ。
 ふむ……都心の方角……数百年ぶりだな。
 ”かの地”からの大規模ゲート接続は……
 プランに若干の変更……検討の要……
 面白くなってきた……フフフ……」

赤い液体を満たしたビーカーの中に潜むその影が、何かを囁くと
その密室は再び闇に落ちる。



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ヴィラ・ローザ笹塚の朝はいつでも早い。しかし今日は珍しく……

芦屋「魔王様、今日はこの時間のお目覚めでも構わないのですか?」
真奥「んー、まだ店の改装が済んでないからな……良い加減早く働きてぇけど」
漆原「働いたら負けっしょ」
芦屋「貴様は黙れ電気代の掛かる粗大ゴミが!」
漆原「そんな悪魔の形相で言わなくてもー」
芦屋「悪魔ですから」
漆原「はぁー。あ、魔王に電話ー」
真奥「おぅ。ケータイよこせ」
漆原「ほら」ヒョイッ パシッ
真奥「もしもし!真奥ですがー。はいっ!!木崎さん!?」
真奥「はい……はい……はぁ、まだ改装が終わらないんですか……」
真奥「……え?学園都市?……はい……はい!?」
真奥「い、行けます!!分かりました!宜しくお願いします!」ピッ
芦屋「……魔王様?」
真奥「芦屋、漆原……聞いて驚くなよ・・・!!
  今日から5日間、俺は学園都市に行ってくる!!」

芦屋・漆原「「えええーーー!?」」
芦屋「学園都市というと……この東京の西にある、あの!?」
漆原「あの世界最先端を行く超ハイテク都市国家に!?」
真奥「ああ……!そこの第七学区というトコに新しく開店する
  マグロナルド第七学区店のオープニング支援に呼ばれたんだ!!」

(木崎「これが学園都市初進出で第1号店なのよねー
    でもトレーナーに任命されていたクルーが病気で倒れて
    急遽、手が空いていて有能なクルーを探してるわけよ、
    で、私が人事統括部に今こういう奴がいるって口添えしたわけ」)

真奥「おぉ、木崎さんマジで感謝します!」
芦屋「し、しかし……学園都市とは日帰りで行き来出来るのでしょうか?」
真奥「もちろん臨時の学園都市通行証が発行されるんだよ!」
漆原「マジでぇ!?いいなー俺も連れてってよ」
芦屋「貴様は学園都市の研究施設で人体実験に供されるのが関の山だ」
真奥「まーとにかく、早速行く準備するわ。
  昼に店長から臨時通行証受け取って、今日中に新店舗へ挨拶しに行かないとな」

鈴乃「……魔王が……学園都市にだと!?」

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京王線調布駅前・学園都市通関ゲート

真奥「ここから学園都市か……さすがに壁も高いな。
  まあ何かあっても飛び越えられそうだけどな」
千穂「まっ、真奥さん!!」
真奥「えっ!?ちーちゃん!?えええ?何でココに……?」
千穂「私も、実は木崎さんに呼ばれてて、
  真奥さんと一緒に支援に行けって言われました」
真奥「ま、マジで?しかしご家族の許可は貰えたの……?」
千穂「はい!一週間前からこの話を伺ってましたし」
真奥「え”……俺は今朝初めて電話で聞いたんだけど……」
千穂「本当ですか!?私、木崎さんから真奥さんと一緒だよって
  初めから言われてたんですけど……?」
真奥「き、木崎さん~……もしかして俺に連絡するの忘れてたとかじゃ」
千穂「ははは……
  ま、真奥さんそれよりも!!学園都市ですよ学園都市!!
  私、この街に入るの初めてなんですよ!!」
真奥「んむっ……お、俺も初めてだよ。
  さあ、いよいよゲートをくぐるぜ……!?」
千穂「は、はいっ!!」

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学園都市・第七学区

千穂「はぁーーー!!どこもかしこも、凄いですよね真奥さん!!」
真奥「」
千穂「どど、どうしました真奥さん!?顔が真っ白ですよ!?」
真奥「……!あ、いや……あまりのカルチャーショックに……」
千穂「あー、確かにビックリするのも仕方ないですよね」
真奥「果たして俺は、ここも征服出来るんだろうか……?」
千穂「何言ってるんですか真奥さん!!真奥さんなら出来るに決まってます!」
真奥「そ、そうだよな……ははは!!
  よし、ちーちゃんのお陰で勇気出てきたぜ!まずはマッグから征服だ!」
千穂「はい真奥さん!あ、あっちに見えてきましたよお店!」

真奥と千穂の向かう先には、竣工したばかりのマグロナルド第七学区店が見える。

真奥「失礼します!笹塚店から短期支援に参りましt…………ええっ!?」
千穂「木崎さん!?」
木崎「おーう若者2人よ、ようやく来たな」
真奥「木崎さん、なぜに?ってか俺、笹塚店からまっすぐココに来たのに
  木崎さんどーやって先に来れたんですか!?」
木崎「まーちょっとした学園都市マジックだ。あとここの店長は今日は来ないぞ。
  何でもレベルアッパーだとか何とかの事件に巻き込まれたらしいんだがな」
真奥「レベルアッパー?」
木崎「さあな。それより、まずは店内を案内しよう」

真奥「うおおお!!これが厨房だって!?
  プラテンも食洗機も最先端全自動、タイマーに至ってはホログラムか……!」
千穂「す……凄いですね……」
木崎「これみんな学園都市製だよ。改装中の笹塚店にも同じ奴導入するから
  ここで扱いを習っておいて欲しい」
真奥「うぉっしゃ!やった!!」
木崎「それで、こっちがマッグカフェだ」
千穂「ひゃー!すごい綺麗なフロアですね!」
木崎「ああ、私はこちらでマグロナルド・バリスタとしての指導を行うつもりだ」
真奥「マグロナルド・バリスタですか……?」
木崎「おっ、明日から来るバイトの研修クルーも来たようだ。
  君達来たまえ、皆に紹介しよう」

真奥「明日から君達の研修指導をする真奥と言います!宜しくお願いします!」
千穂「お、同じくサポートします、佐々木と言います!よよ宜しくお願いします!」
姫神「初めまして。私。姫神。」
浜面「えーっと浜面っす。宜しくっす」
真奥(こりゃ言葉遣いの指導から始めた方が良さそうだな……)
鳴護「あっ、えと、鳴護アリサと言います!宜しくお願いします!」
千穂(なんか綺麗な声してる人だなー)
真奥「じゃ、今日は店舗の案内と大まかな作業の説明をします。
  明日から頑張りましょう!」

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帰り・京王線列車内

千穂「はぁー、何か疲れちゃいましたね」
真奥「大丈夫?……まぁ確かに、片道1時間かかるとちょっとした旅行だよね」
千穂「えっと、それだけじゃなくて……(研修生に綺麗な人居たから
  真奥さん奪われちゃうかもって気疲れしたなんて言えない)」
真奥「はは、じゃー千穂ちゃんしばらく寝てていいよ。
  笹塚に着いたら起こすからさ」
千穂「えぇ?……いいんですか?じゃ、お言葉に甘えて……」ヨッカカリ
千穂「すぅ……すぅ……」
真奥「ふふ……(よし、明日からも頑張ろう!)」

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翌朝・マグロナルド第七学区店

研修生「「「いらっしゃいませ!」」」
真奥「もっと声上げて!元気よく!」
研修生「「「いらっしゃいませ!!!!!」」」
作品名:真奥「学園都市?」 作家名:航宙市民