Wizard//Magica Infinity −1−
その上には綺麗に透き通った湖が広がる。
大きな音を立てて水が流れ落ちる。
俺たちはその湖の湖畔に立つ一本の木の下にいた。
「面影村に、まさかこんなところがあったなんて」
「凄い…」
「ね?来てよかったでしょ」
「さっすが凛子さん!でもよくこんな場所思いつきましたね!」
「なぁ…皆」
俺は口を開く。
そして、心に浮かんだ言葉をそのまま話した。
「俺たちの想い出を残そう。今まで歩いてきた軌跡を、俺たちがこの時間に存在したという証明を」
「ハルト?」
「…ふふっ…それもおもしろそうね」
「もちろん僕は大賛成ですっ!ハルト先輩の為ならなんでもしますよっ!」
夕焼けが湖に移り無限に広がっていた青色の空がオレンジ色へと変色する。
その壮大な光景に俺たち4人は日が落ちる時まで見続けていた−−−。
作品名:Wizard//Magica Infinity −1− 作家名:a-o-w