神姫聖唱戦記セイクリッドギア EPISODE.X
物語の舞台は、近未来の日本。東京。
日本政府は、公に出来ない暴力装置をいくつかかかえている。特異災害対策機動部二課は、第二次世界大戦時に旧陸軍が組織した特務室『風鳴機関』を前身としており、 一般に周知されている対策機動部一課と同様、特異災害ノイズに対する、被害拡大の阻止と事態収拾を担っているのだが、決定的に異なる点がひとつあった。
『シンフォギアシステム』――
天敵ノイズの駆逐のため、 人類が備えうる、唯一絶対の切り札の保有と、その行使である。シンフォギアシステムを身に纏ったものだけが、ノイズに対して効率的・有効な攻撃手段を備え、撃退することを可能とする。
だが、既存の技術体系とは一線を画す、 異端技術の結晶でもあるシンフォギアは、同時にノイズを殲滅せしめる強力な武装でもあるため、米国との安全保障条約や、周辺諸外国に対する影響も鑑みられ、現在の政府与党判断によって、完全に秘匿されている状態でもある。
誰に知られることなくノイズと戦い、ヒトの暮らしを守る防人たちが年端もいかぬ少女たちであることを・・・。
その正体が、当代トップのボーカルユニットである『ツヴァイウィング』の2人、天羽 奏と風鳴 翼であることを知る者は、ごく僅かに限定されている。
立花 響と小日向 未来は、この春より、私立リディアン音楽院高等科に通うこととなった。
憧憬の対象である、アーティスト・風鳴 翼が通うことでも知られるリディアン音楽院に通うことは、響と未来にとって、望外の喜びである。
しかし――
そのことが大きな運命の転換になろうとは、まだ気付いてはいない。
『覚醒の鼓動』は、すぐそこにまで迫りつつあった。
一方、そんな中、とある山で不思議な事件が起きた。
それは、この物語を大きく動き出す始まりの日でもあった・・・・。
日本政府は、公に出来ない暴力装置をいくつかかかえている。特異災害対策機動部二課は、第二次世界大戦時に旧陸軍が組織した特務室『風鳴機関』を前身としており、 一般に周知されている対策機動部一課と同様、特異災害ノイズに対する、被害拡大の阻止と事態収拾を担っているのだが、決定的に異なる点がひとつあった。
『シンフォギアシステム』――
天敵ノイズの駆逐のため、 人類が備えうる、唯一絶対の切り札の保有と、その行使である。シンフォギアシステムを身に纏ったものだけが、ノイズに対して効率的・有効な攻撃手段を備え、撃退することを可能とする。
だが、既存の技術体系とは一線を画す、 異端技術の結晶でもあるシンフォギアは、同時にノイズを殲滅せしめる強力な武装でもあるため、米国との安全保障条約や、周辺諸外国に対する影響も鑑みられ、現在の政府与党判断によって、完全に秘匿されている状態でもある。
誰に知られることなくノイズと戦い、ヒトの暮らしを守る防人たちが年端もいかぬ少女たちであることを・・・。
その正体が、当代トップのボーカルユニットである『ツヴァイウィング』の2人、天羽 奏と風鳴 翼であることを知る者は、ごく僅かに限定されている。
立花 響と小日向 未来は、この春より、私立リディアン音楽院高等科に通うこととなった。
憧憬の対象である、アーティスト・風鳴 翼が通うことでも知られるリディアン音楽院に通うことは、響と未来にとって、望外の喜びである。
しかし――
そのことが大きな運命の転換になろうとは、まだ気付いてはいない。
『覚醒の鼓動』は、すぐそこにまで迫りつつあった。
一方、そんな中、とある山で不思議な事件が起きた。
それは、この物語を大きく動き出す始まりの日でもあった・・・・。
作品名:神姫聖唱戦記セイクリッドギア EPISODE.X 作家名:kimutake