スターサインプリキュア☆
「はい、これコーヒーね。」
「ありがとう、助かるわ。」
「じゃ、私学校行ってくるわね。お仕事頑張って!」
「ええ、いってらっしゃい、春菜。」
私は母の部屋を後にして自分の部屋に行く。
「ピーコ!ほら、学校行くよ!」
「んんん…」
ピーコ達は今日から私達の高校について行く事になったの。
星羅が星研の準備室ならほとんど誰も来ないからってね。
たまに来たとしても理科の先生が資料を取りに来るくらいだし、普段は星羅くらいしか立ち寄らない場所だから安全だって事で話がまとまったの。
「ほーら、行くわよ♪」
私はまだ意識朦朧のピーコを鞄に入れ、部屋を後にする。
「いってきまーす。」
私は駆け足でいつもの場所へ向かう。家から数分の大きな木の下、そこが星羅との合流地点。
「おはよう!星羅!」
「おはよう。」
「ロタ君、連れて来た?」
「ええ。」
そう言って星羅は手提げの鞄を開けて見せる。
「おはようございます!春菜さん。」
「おはよ、ロタ君。」
「行こっか。」
「ええ。」
私達はいつものように学校へ向かって歩き始める。
ここ最近の星羅は口には出さないけど楽しそうで本当に良かった。
「そう言えばピーコちゃんは…?」
ロタ君が鞄から顔をひょっこり出してそう尋ねてきた。
「ああ、寝てるわ…。」
「そうなんですかー。」
「でもいくらなんでももう8時前よ。お寝坊さんだとしても寝過ぎね。よっぽど寝るのが遅いのかしら?」
星羅はスターウォッチを見ながら言う。
「そうねぇ…一応思い当たる節はあるのよ。」
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆