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スターサインプリキュア☆

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「…。」
メシエは公園にある木の上に立っていた。
少し前の事―――
「お、おいメシエ!どこに行くんだ?」
「人間界に決まってるでしょ。」
「そ、それは分かってるけどよ…。」
「分かってるならいちいち聞かないで。うっとうしいのよ。」
「…わりぃ。」
「今…ここには何となく居たくない気分なの。じゃ。」

そう言ってさっさと出てきたものの、すぐに暴れる気がせずにただただ木の上に立って風に当たっていた。もう30分は経つであろう。
「遊ぶ子供の声がうるさいのになぜかダークマターを出す気になれない…
やっぱりこの間のプリキュアの攻撃のせい…?」
そう呟きながら前の事を思い出していた…その時。強い風が吹き、メシエの足を掬う。
「…!」
だがそんな事は彼女にとってダメージでも何ともない。
上手く体を翻し、スッと地面に着地する。
「ふぅ…。なんで風なんて厄介なものがあるのかしら。ほんとさっさと消えればい…」
『…。』
「…。」
顔を上げるとメシエと同い年くらいの女の子達6〜7人がメシエをじっと見つめていた。
「え、ねぇねぇ。あなた今木から降りてきたよね!?」
「かっこいー!すごい回転したよね!体操選手?あ、それか忍者の子孫だったりして!」
「違うよー!ほら見て、服お嬢様な感じだもん。外国のお姫様じゃない!?」
「えー、じゃあ執事とかいるの?」
「いるんじゃない!?」
数人はメシエから離れた場所でわいわいと盛り上がっているようだ。
メシエに比較的近い位置に2人の女の子がメシエに近寄ってくる。
「はじめまして!あなた、名前は?」
「その服かわいいね。親が買ってくれたの?」
2人は珍しいものでも見るかのように目を輝かせながら聞く。
「あたし…はメシエよ。服は…よく分からないけど家にこんなの何着もあるわ。」
メシエ自身、答えるつもりは毛頭なかったのだが、勢いでつい言葉を交わしてしまった。
「えぇ!すごいね!メシエって外国の名前だよね?かっこいー!」
「でも日本語ペラペラだよ!こっちに何年くらいいるの?」
「はぁ?うるさいわね、ほっといて!どうでもいいじゃない。」
そう言ってメシエは早足でその場を去ろうとする。
「あー待って待って待って!せっかくだから一緒に遊ぼうよ、メシエちゃん!」
そう言って話しかけてきた女の子の1人がとっさにメシエの腕を掴む。
「気安く触ら…」
そう手を振りほどこうとしたがもう1人の女の子もメシエの背中を押し、他の仲間がいるところへ連れていく。
「私は那奈(なな)だよ!」
「私は香織(かおり)!よろしくね。」
「聞いてないっつーの!!!」
メシエの怒りは最高潮に達していたのだった――。