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スターサインプリキュア☆

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「はぁー!楽しかった!」
私達は体育祭も無事に終わって学校から離れた人気の少ない広場のベンチに座っていた。
「うん!ダンス部でなかなか貴重な経験をさせてもらったー。」
「結姫、ダンス部に勧誘されなかったの?」
「されたよー。でも私は星研と家庭科部やってるからって。」
「星研は籍を置いてるだけみたいなものだし、結姫がやりたければダンス部でもいいのよ?ね、星羅。」
「まぁ…特別に許可するわ。」
「ううん、いいんです。それに…逆です、春菜さん。」
「え?」
「籍を置いてるだけなのは家庭科部の方。メインは…この星研です!」
「結姫…。」
「家庭科部はハルちゃんに料理や裁縫を教えたりする時の参考、後はおやつを星研に差し入れ出来たらいいなと思ったからだし。ほら、私入部テストはダメダメだったから…。」
「そうね…始めて以来の最低点ね。」
星羅さんはクスッと笑う。
「でも星羅、あのテストまだ2人にしかやってないんでしょ?」
「ええ。そのうちあなたと他の3人にもするから、勉強しておく事ね。
先輩のあなた達が示しのつかない点数なら…」
「あー、はいはい!頑張る、頑張るわっ!」
「あはは、春菜さんなら絶対大丈夫ですよ!」
「そうですよ!頑張って下さい!」
「ありがと。ところで…ピーコ達の声が聞こえないけど…?」
春菜さんはキョロキョロとピーコちゃん達を探す。
「あ、いたいた…。」
みんなはベンチの裏の陰で星型のクリームパンを無言で食べていた。
「静かねー。ピーコまで静かなんて調子が狂っちゃうわ。」
「こ、これ…喋る暇がないほどおいしいわよ!!」
ピーコちゃんは目をキラキラと輝かせている。
「ボクもこんなおいしいお星様を食べたのは初めてです!」
「良かったわね、ロタ。」
「はい!」
「ハルちゃんは?」
「結姫さん、本当においしいです!それしか言えません!」
「あはは、良かったー。」
「アルカスはー…」
「お、お、俺はまぁちくわの方が好きだけど…な?」
アルカスはくるっと私の方に体を向けてクリームパンが入っていた袋を後ろに隠す。
口の周りは黄色いクリームがベタベタとついていてどんな勢いで食べたかが一目で想像できるほどだ。
「ふーん、じゃあ来年はもらってもアルカスにはこれじゃなくてちくわでいいってことだよね?」
私はアルカスの本音に見て見ぬフリをしてそう言った。
「え!?あ、あ、えーっとまぁ…これはこれで…な、なぁ?」
明らかに慌てているアルカスを見て私は思わず笑ってしまった。
「アハハ、嘘だよ。美味しかったなら美味しいってちゃんと言わなきゃ。」
「あ、ああ…美味かった…ぜ。」
「それでよーし!」
「それにしても今日の…パルサー?は強かったわね。」
春菜さんがふと真面目な顔つきになる。
「フィラメント様がどうこう言っていたけど…何者なのかしら?」
星羅さんもトーンを落としてそう呟く。
「バルジとメシエは呼び捨てな感じでしたもんね。メシエは…お嬢様だったけど。
様って事は上の地位の人…と考えていいのかな…。」
結姫は指で人数を数えながら話す。
「多分ねー…。ブラック以外にもたくさんいるって事か…メシエは…どうしてるんだろうね。」
メシエ…ブラックと思わしき人に連れ去られてしまった…。
メシエが来れないのはそのせいだよね…。
「ま、考えてもしょうがないわね。なるようになるわ!じゃあ今日はそろそろ帰りましょうか。」
「そうね。」
星羅さんと春菜さんはピーコちゃんとロタ君を鞄にしまって立ち上がる。
「そうですねー。今日はみんなお疲れ様!また学校で!」
「お疲れ様です!」
「じゃあまたね、みのり、結姫。」
「またね。」
私達はそう言って春菜さんと星羅さん、私と結姫と二手に分かれて帰っていく。
新しい敵、パルサー…か。
バルジやメシエとはまた違うけど確かに強い。
これからも気を引き締めて頑張らなきゃね…!