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スターサインプリキュア☆

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ゴホッゴホッ……
「様…様!!」
誰…だ?
「フィ…メ…様…フィラメント様!!」
聞き覚えのある声で私は目を覚ます。
私の傍には心配そうな顔をしたパルサーが立っていた。
そうだ、私は人間界の物を口にして寝込んでいたのだった…。
「だ…大丈夫かいな…。えらいうなされとったで…。」
「…っ!」
私は体を起こそうとするが激しい痛みとめまいが襲って上手く起き上がる事が出来ない。
「まだアカン!もうちょい休ませんと…。」
このままではどうしようもない…この男の言う事を聞く事にしよう。
「お嬢様…は?」
「見に行ってへんから知らんけど…見張りから聞いた話によると牢の中でかなりぐったりしてるて聞いたで。ブラックストーンを置いても口にしようとせえへんらしい…。何があったんや…。」
「なん…だと…。」
まさかお嬢様も何か人間界の物を口にしたんじゃ…?
私でさえこうなのに…お嬢様…お嬢様は…。
「…ルジを…。」
「な、なんや?」
「バルジを…お嬢様の牢へ…入れ…ろ。」
「…!?え…?今なんて…?」
「万が一…お嬢…様を…救う事が出来なかったら…あいつは私が責任を持って…始末する…。
だから…早く…あいつを…牢へぶち込むのだ…。」
「そういう事か…分かったで。今からバルジを地下牢へ送り込む。
せやからフィラメント様、安静にしとくんやで。」
「ああ…。」
ガチャ。
パルサーは部屋を出て行った。
「……。」
数分沈黙した後にフィラメントは自分の過ちに気が付いた。
バルジ…だと…?
私は今何と言った…?バルジを…お嬢様と一緒の地下牢へ!?
バカな…ハッ…。
……。
いや、言った。言ってしまった私は!!
「くそっ!うっ……。」
私は体を起こそうとするがすぐにベッドに倒れる。
パルサーを呼び出そうにも手が思うように動かない。
「フッ…ハハハハハ…。」
何故か笑いが込み上げてくる。
しかしある意味で正しい指示と言える。
私が動けない今当て馬としてバルジを送り込み後々処分すればいいのだから。
私は何を…動揺しているんだ…?
あれは嘘だ、偽物だ。第一あんなもの今までに見た事がない。
お嬢様はこちらで生まれ育ったのだ。バルジもだ。私には記憶が…あるぞ、ああ。
途切れ途切れではあるが…それはそうさ。
20年前に敗れてから私は大きな痛手を負った。気が付いた時にはバルジやお嬢様がいた。
ああ、何もおかしくないではないか。全てはプリキュアのせいだ…。
フィラメントはベッドの横の机に置いてある真っ黒なドロっとした液体の入ったコップを手に取りそれを口の中に流し込む。
「早く…体を元に戻さねば…。」