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スターサインプリキュア☆

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「乗ってる間じゃなくて良かった。それにしても今の雷は近いわね…傘、差さない方がいいかしら…。」
沙織は流星町付近を彷徨っていた。
急に天気が悪くなり雷雨となったが雨はどしゃ降りというほどのものではない。
彼女は折りたたみ傘を畳んで軽く水気を切り、タオルで巻いてスーツケースに押し込む。
そして紫色のレインコートを取り出して服の上にサッと重ねた後また歩き始めた。
「レオ…あなたが言う流星町に着いたのよ。もう少し詳しく話を聞けばよかった。着いたはいいものの行く当てはどこもない…。おまけにこの天気…最悪ね。」
ピカッ…ゴロゴロ…
沙織はある場所で足を止めた。
そしてその場所の名が記載されているプレートにそっと触れる。
「星ノ台…公園…」
流星町、どこかで聞いた事があると思っていた。
レオが日本の流星町と言って倒れた後私はすぐにインターネットで場所を調べ、幸い日本で流星町と言えばこの町だけだったから迷わずに来れた。
けど昔どこかで…どこかで聞いた事のある町だと思っていた。
「この公園は…昔、母と通った事がある…。」
幼い頃の記憶が少し蘇る。
私と同い年くらいの女の子にも会った気がするがそれはほとんど思い出せない。
「偶然…なの?流星町に…ここに何があるというの?」
ザー―――…
急に雨が激しくなり雷もより一層激しくなってきた。
沙織は自分でもコントロールが出来ない何かに押されたように走り出していた。
雷の落ちる方向、その場所に何かがある。
そんな気がしてならなかった。