スターサインプリキュア☆
「フィラメント。」
「はい、ブラック様。」
「バルジという者はまだプリキュアを始末出来ていないようだな。」
「申し訳ございません…。」
「私はまだ20年前の傷が癒えていない。力が不十分なせいでお前たちにも十分な力を与えられずにいる。」
「滅相もございません、ブラック様。ブラック様の下で生きられる事こそ最高の幸せでございます。」
「今は耐える時だ。少しづつ人間共から奪い取った力が蓄えられる。だが、プリキュアに邪魔されてはまた前と同じことを繰り返す。一刻も早く、まだ少ないうちにプリキュアを倒すのだ。」
「承知しました…。」
「フィ…フィラメント様…。」
「…バルジか。」
「その、力及ばず申し訳ございません…。ですが、次こそは本当に倒してみせます。」
「へー、バルジ2連敗もしてんだ。なっさけないなー。」
「…メシエお嬢様。」
「よっ!フィラメント!相変わらず冴えない顔してんねー。」
「おい、メシエ…フィラメント様の前だぞ!?いくらなんでも言葉を慎め…。」
「…よいのだ。私はこれで失礼する。」
「待ちなよ、フィラメント。」
「…なんでしょうか。」
「今回はあたしが行くよ、人間界に。」
「…!?」
「お、おい、何言ってやがる、俺の任務だ。」
「任務ぅ〜?どーせバルジじゃ出来っこないくせに。あんたらが話してるの聞いたけど小娘小娘って要するに女なんでしょ。どんなやつらか知らないけどこーいうのは女同士の方が色々上手くいくんじゃないのかなーって思うんだけど♪」
「しかし、メシエお嬢様を危険に晒すわけには参りません。ブラック様もお怒りになります。」
「あたしもさー、ずっとここにいるのもなんか退屈なんだよね。ブラックには内緒って事でさ。
盾役にこいつ連れてくし。許してよ。」
「は!?盾役だと…?」
「いざとなったらこいつ犠牲にさせるからいいでしょ。」
「そういう事なら…分かりました。」
「え、おい、許すのかよ!?あっ、お許しに…」
「文句を言える立場か!?本来ならお前はとっくにこの世にいない!」
「…。も、申し訳ございません…。」
「よし、きーまりっ!あたしが本気出したらプリキュアなんてあっという間に死んじゃうよ。フフッ!
んじゃ、ついてこいバルジ♪」
「は、はい…。」
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆