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スターサインプリキュア☆

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私達は通常の登校時間より30分ほど早く学校に着き走って星研の部室へと向かう。
「ね、ねぇ!みのりってばー!」
「何―?」
私は足を止めて結姫の方へ振り返る。
「今更かもしれないんだけど、こんな早く部室空いてるの?放課後の活動なんじゃ?」
「そう…かも。」
そういえば全く考えていなかった。部活によっては朝練がある部活がある事は知っている。
でも、星研で朝練があるとは思えないし、昨日誰も言ってなかった…と思う。
「と、とりあえず行ってみようよ。野木先輩がいるかもしれないよ!」
「そうね。せっかくだし付き合うわ。」


「星羅!あなた、体調は大丈夫なの!?」
野木先輩の声が聞こえる。部長さんも来ているようだ。
「大丈夫よ。それに私には休んでいる暇なんてないもの…あら、昨日の…。」
「相武さん、真瀬さん!」
「あ…お、おはようございます。」
「おはよう。」
「あの…部長さん、お体の方は…。」
「大丈夫じゃなければこうして来てないから。」
「でも星羅、顔色があまり良くないわ。やっぱり今日は家に帰ってゆっくり休むべきよ。」
「あの、私も部長さんの仕事お手伝いしますから!」
「…悪いけど、放っておいてくれる?春菜、あなたなら私の事分かってくれるでしょ?
相武さん、あなたは入部してまだ1日も経ってないのよ。
そんな新入りに部長の仕事が出来るなら今頃きっと部員全員が部長でしょうね。」
ご、ごもっともです…。
「分からない…。」
「?」
「今の私には分からない!あなたの事…!前は…前はこんなんじゃなかった…!
辛いならもっと私の事頼ってよ!愚痴でも何でもいいから何か話してよ!
前みたいに…もっと…もっと笑ってよ…。」
そう言って野木先輩はその場を走り去ってしまった。
目には涙を浮かべているように見えた。
「野木先輩!!」
その時、予鈴のチャイムが鳴った。
「あ…。」
「放っておきなさい、それにあなた、これ以上私達の事に首を突っ込まないで。
急に現れた他人が勝手に…迷惑なのよ。」
「他人じゃないです!野木先輩とはもうプ…うぐっ。」
「先輩、すみません!私達教室に行きますね!また放課後に!」
結姫が私の口を押えて引きずっていく。
あぁつい熱くなってしまった…危ない危ない。
「ごめん結姫…。」
「私も昨日フォローしてもらったしこれでおあいこね。」
私達は小走りで教室に入り着席する。それからあんまり間髪を置かずに本鈴のチャイムが鳴った。

野木先輩…大丈夫かな。
何だか色々読めないよ。部長さんは前はもっと笑ってたって事?何だか想像付かないな…。
人ってそんなに変われるものなのかな。
本当に何があったんだろう…。首突っ込むなって言われちゃったけど気になるよー!
あーダメダメ。ちゃんと授業も聞かなきゃ…。