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スターサインプリキュア☆

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「このっ…バカ!!!」
「いってぇ…!!ホントに出来損ないだったんだよあいつは!」
メシエは部屋にあったクッションを片っ端からバルジに投げつけていく。
「どこが出来損ないよ!バリバリ変身して決めちゃってたじゃないの!」
「っ…!だ・か・ら、そんな事言われたって事実は事実だ!」
「とりあえず全部あんたが悪いのよっ!このバカバカバカ!!!」
「言いがかりも度が過ぎ…いてっ、いってぇ…!」
キィー……
『!!』
ドアが開く音がして振り返るとそこにはフィラメントが立っていた。
「これでお分かりになりましたか?メシエお嬢様。」
「あんたね。今あんたに話す事なんてないからさっさと出てってくれる?」
「プリキュアが4人揃ってしまいました。」
「分かってるわよ!!」
「お嬢様の手にはもう負えません。後は他の者におまかせを。」
「はぁ!?こんな中途半端でやめろって?冗談じゃないわよ。
プリキュアをぶっ潰すまでやるよ、あたしは。」
「お嬢様!いいかげんに…」
「フン…どうせあんたも負け犬のくせに。偉そうに言える立場なわけ!?」
「私はお嬢様に説教をしようと言うのではありません…。ただ、これは忠告です。
私は20年前に多くの物を失った。力も、仲間も、希望も…何もかも全て!
ブラック様も大きな痛手を負われました。その恨みを晴らすべく我々は今また動き出そうとしている。
けれどブラック様も私も、力が戻るまでにはまだ時がかかるでしょう。それにはまた多くの犠牲も伴う覚悟です。その犠牲に…お嬢様にはなって頂きたくない。ただそれだけです…。こいつならまだしも…。」
「…。」
「…感謝するわ、フィラメント。そんなにあたしの事を心配してくれて。」
「お嬢様…」
「でも、あたしは行く。4人目のあの女もまだ気になるし。」
「し、しかし…!」
そうフィラメントが止めるのも聞かず、メシエは去ってしまった。
「お、追いかけましょうか…?」
「結構だ。下っ端のお前にお嬢様を説得させる術などない。」
そう言ってフィラメントも同じく闇へ消えていくのであった。