自作小説キャラが戦闘中〜その壱〜
今日は学校がお休みな為、江戸を模したテーマパークを訪れた月華たち。これからゲームが始まるにも関わらず、皆楽しそうである。ここは戦闘中の会場。おっと、いきなり本題にいくには少々説明が足りなかったね。では、状況とルールを説明しよう。
彼らには、今回特別に用意されたベストを着用してもらう。あと腕に巻くものも支給する。ベストは参加者の証であり、的である。腕に巻くものの中には最新型の携帯を入れさせてもらった。その中には各自の電話番号が記録されているため、連絡を取るのは自由だ。そして、ゲームに必要不可欠なバトルボールも一人一つ所持してもらう。
ベストをつけた参加者達には、戦闘中というゲームを行ってもらう。ルールは次のとおり。
①最初の所持金は一人二十五万。バトルボールを相手に当てるとボールを当てたプレイヤーに賞金が移動する。
②各自が持つ非武装の武器でバトルボールを防ぐのはあり。しかしそれは女性限定。盾の代わりとして使える。
③最後の一人は賞金をゲット、そして今回は特別ルールで願いごとを一つ叶えてもらえる。本家ではエスケープが存在するが、今回はなしで。制限時間も無制限。本家とはルールが異なるが、気にしないでほしい。
参加者は
女性→月華、千佳、政宗、真里亜、セイラ、氷椏、幟杏、璢娘、ノエル、霧雨
男性→璢夷、緋威翔、静、紫綺、ケイン、カイン、聖夜、真琴、アルバート
の合計19名。
舞台は本家に沿って、江戸の町を模したテーマパークで行う。
……では、本編を始めよう。
月華「うわぁ……(建物が綺麗に連なってる…。)」
江戸を模したテーマパークに集まった、18人のプレイヤー。
これから、願望を叶えるためのゲームが始まる……。
緋威翔「それにしてもやけに静かですね……人が一人も居ません。一体どうしたんでしょう?」
不思議がるのも無理はない。今彼らは遠足という名目でここに呼び集められているのだから。私(美咲←作者代理)は目の前にあるモニターを見ながら微笑んだ。これから始まるゲームが、楽しみで仕方ないのだ。
私はモニターを見て全員が到着したことを確認すると、手元にあるマイクで町内に放送を掛ける。辺りに響き渡る見知らぬ声に彼らはどう反応するのか?
美咲「非武装の武器を所持するものたちよ。さぁゲームを始めよう。」
全員「!?」
声に驚き辺りを見回す彼ら。しかしそこに私はいない。
町内に設置されたカメラから彼らを見ているのだから彼らが私の実体を目視できる訳がないのだ。私はざわめきが収まるのを待ってから、続けて言った。
美咲「君達には、これから戦闘中というゲームを行ってもらう。取り敢えず準備として君達の目の前に建っている長屋に入り、それぞれの名が刺繍されたベスト等を着用してくれ」
一人、また一人とモニターに映る彼らは名の入ったベストがあるのかを確認しに長屋へ向かう。そして中でベストに刺繍された名を見るなり、こちらがただの一般人でないことを理解したようだった。彼らは大人しく私の指示に従うようだ。
数分すると、私が指定したベスト等を着て、彼らは長屋から出てきた。
全員が揃うのを確認し、これからの流れを説明する。
報酬等の話を手短に済ませ、今からやるべき事を細かく説明した。
なんせ彼らはこのゲームに始めて参加するのだ。しかもいきなり参加となれば最初から落ち着いて話を聞くことなど出来ない。……もっとも、例外はいるようだが。
話を戻そう。最初に彼らにやってもらう事は、バトルボール探しだ。
これがなくてはゲームが開始されない。ゲーム開始の合図とともに、緑色をしたバトルボールを探してもらう事にした。エリアには合計10個のボールを配置してある。これを取ったものは、有利に立てると説明。
ノエル「とりあえずそのバトルボールとかいうやつを取って相手に当てればいいの?」
美咲「そうです」
ケイン「なんだか楽しそうだな〜。な?霧雨ちゃん♪」
ケインが霧雨に向かっていうが、霧雨は乗り気ではないらしい。
霧雨「ルールにあったけど、私達女子は非武装の武器を盾代わりに出来るのよね?」
アルバート「じゃー俺たちは防ぐもんがないっちゅーことやんな」
璢夷「制限時間は無し、エリアはかなり広い……持久戦だな」
氷椏「ドッチボールは苦手なのに……」
それぞれ考える事が違うから面白い。
大体の認識が一致してきたところで、ゲーム開始の合図を行った。
一斉に彼らは散らばっていくのが見える。さて、ここからは指令室から見物といこう。
【エリア:スタート地点付近(広場奥)】
(月華:とりあえず合図と共に飛び出して来ちゃったけど……ボールはどこにあるんだろう?周りにはまだ数名の人がいるし、何か怖いなぁ。ひえった(生きてる毛布※詳しくは小説家になろうのblanket参照)がガードしてくれるのは私にとって大きな利点だけれど……。)
ひえった「ひ〜〜♪」
ひえったはまるでこの状況を楽しむかというように月華の周りを飛び回っている。
月華「ひえった、他の人がボール持った時危ないから声はなるべくださないようにしてね」
ひえった「……ひひ。」
ひえったは自身の布の端をまるで人間が手を振るかのように動かし、分かったというように小さく呟いた。
月華「うーん、ボール…ボール……。」
【エリア:長屋付近】
(緋威翔:まずはボール確保にむけて足を進めるしかなさそうですね。
近い場所にあるボールは競争率が高く、又他の人にボールを取られた際に当てられるというリスクがあります。ここは携帯内に入っていた地図データをもとに奥に向かっていくことが優先……。
それにしてもエリアが広いですね。
男性は非武装の武器を所持することが認められていないので、丸腰状態です。
早めに攻撃の要であるバトルボールを取得しなければなりません。
バトルボールを相手に当てることで手にはいる賞金……どうやらただの賞金という存在理由ではなさそうな気がします。ここは慎重にいかないといけないですね。)
【エリア:城付近】
(璢夷:どこを切り取っても江戸……。まるでタイムスリップでもしたような感覚だな。
もともとドッチボールは得意な方ではないのだが、それ以前に戦闘意欲の差が心配だ。ゲーム好きの静がどう出るかも気になるところ。それに積極的なケインも……更には勝者の特権を求め争うであろう女子……例えば千佳なんかは勝利にむけて積極的に行動するだろう。そういう人達は要注意だな。
俺はあくまでゲームとして楽しませてもらうことにする。
そうはいっても題名が戦闘中というくらいだから、相手と戦わなければいけないのだろう。来るべき時に備えて戦力を増すことが最優先だな。
さてボールは何処にあるのか……建物内か?それとも屋外か?
それくらいの情報は欲しいものだ。)
【エリア:商店街付近】
(真里亜:今日来てない姉さんはどこで何をしてるんだろう……。
それに姉さん以外にも見かけない人がちらほらいるし、後からくるのかなぁ?
真琴は敵だし、他の人も皆敵……そんなの耐えられないよー…)
彼らには、今回特別に用意されたベストを着用してもらう。あと腕に巻くものも支給する。ベストは参加者の証であり、的である。腕に巻くものの中には最新型の携帯を入れさせてもらった。その中には各自の電話番号が記録されているため、連絡を取るのは自由だ。そして、ゲームに必要不可欠なバトルボールも一人一つ所持してもらう。
ベストをつけた参加者達には、戦闘中というゲームを行ってもらう。ルールは次のとおり。
①最初の所持金は一人二十五万。バトルボールを相手に当てるとボールを当てたプレイヤーに賞金が移動する。
②各自が持つ非武装の武器でバトルボールを防ぐのはあり。しかしそれは女性限定。盾の代わりとして使える。
③最後の一人は賞金をゲット、そして今回は特別ルールで願いごとを一つ叶えてもらえる。本家ではエスケープが存在するが、今回はなしで。制限時間も無制限。本家とはルールが異なるが、気にしないでほしい。
参加者は
女性→月華、千佳、政宗、真里亜、セイラ、氷椏、幟杏、璢娘、ノエル、霧雨
男性→璢夷、緋威翔、静、紫綺、ケイン、カイン、聖夜、真琴、アルバート
の合計19名。
舞台は本家に沿って、江戸の町を模したテーマパークで行う。
……では、本編を始めよう。
月華「うわぁ……(建物が綺麗に連なってる…。)」
江戸を模したテーマパークに集まった、18人のプレイヤー。
これから、願望を叶えるためのゲームが始まる……。
緋威翔「それにしてもやけに静かですね……人が一人も居ません。一体どうしたんでしょう?」
不思議がるのも無理はない。今彼らは遠足という名目でここに呼び集められているのだから。私(美咲←作者代理)は目の前にあるモニターを見ながら微笑んだ。これから始まるゲームが、楽しみで仕方ないのだ。
私はモニターを見て全員が到着したことを確認すると、手元にあるマイクで町内に放送を掛ける。辺りに響き渡る見知らぬ声に彼らはどう反応するのか?
美咲「非武装の武器を所持するものたちよ。さぁゲームを始めよう。」
全員「!?」
声に驚き辺りを見回す彼ら。しかしそこに私はいない。
町内に設置されたカメラから彼らを見ているのだから彼らが私の実体を目視できる訳がないのだ。私はざわめきが収まるのを待ってから、続けて言った。
美咲「君達には、これから戦闘中というゲームを行ってもらう。取り敢えず準備として君達の目の前に建っている長屋に入り、それぞれの名が刺繍されたベスト等を着用してくれ」
一人、また一人とモニターに映る彼らは名の入ったベストがあるのかを確認しに長屋へ向かう。そして中でベストに刺繍された名を見るなり、こちらがただの一般人でないことを理解したようだった。彼らは大人しく私の指示に従うようだ。
数分すると、私が指定したベスト等を着て、彼らは長屋から出てきた。
全員が揃うのを確認し、これからの流れを説明する。
報酬等の話を手短に済ませ、今からやるべき事を細かく説明した。
なんせ彼らはこのゲームに始めて参加するのだ。しかもいきなり参加となれば最初から落ち着いて話を聞くことなど出来ない。……もっとも、例外はいるようだが。
話を戻そう。最初に彼らにやってもらう事は、バトルボール探しだ。
これがなくてはゲームが開始されない。ゲーム開始の合図とともに、緑色をしたバトルボールを探してもらう事にした。エリアには合計10個のボールを配置してある。これを取ったものは、有利に立てると説明。
ノエル「とりあえずそのバトルボールとかいうやつを取って相手に当てればいいの?」
美咲「そうです」
ケイン「なんだか楽しそうだな〜。な?霧雨ちゃん♪」
ケインが霧雨に向かっていうが、霧雨は乗り気ではないらしい。
霧雨「ルールにあったけど、私達女子は非武装の武器を盾代わりに出来るのよね?」
アルバート「じゃー俺たちは防ぐもんがないっちゅーことやんな」
璢夷「制限時間は無し、エリアはかなり広い……持久戦だな」
氷椏「ドッチボールは苦手なのに……」
それぞれ考える事が違うから面白い。
大体の認識が一致してきたところで、ゲーム開始の合図を行った。
一斉に彼らは散らばっていくのが見える。さて、ここからは指令室から見物といこう。
【エリア:スタート地点付近(広場奥)】
(月華:とりあえず合図と共に飛び出して来ちゃったけど……ボールはどこにあるんだろう?周りにはまだ数名の人がいるし、何か怖いなぁ。ひえった(生きてる毛布※詳しくは小説家になろうのblanket参照)がガードしてくれるのは私にとって大きな利点だけれど……。)
ひえった「ひ〜〜♪」
ひえったはまるでこの状況を楽しむかというように月華の周りを飛び回っている。
月華「ひえった、他の人がボール持った時危ないから声はなるべくださないようにしてね」
ひえった「……ひひ。」
ひえったは自身の布の端をまるで人間が手を振るかのように動かし、分かったというように小さく呟いた。
月華「うーん、ボール…ボール……。」
【エリア:長屋付近】
(緋威翔:まずはボール確保にむけて足を進めるしかなさそうですね。
近い場所にあるボールは競争率が高く、又他の人にボールを取られた際に当てられるというリスクがあります。ここは携帯内に入っていた地図データをもとに奥に向かっていくことが優先……。
それにしてもエリアが広いですね。
男性は非武装の武器を所持することが認められていないので、丸腰状態です。
早めに攻撃の要であるバトルボールを取得しなければなりません。
バトルボールを相手に当てることで手にはいる賞金……どうやらただの賞金という存在理由ではなさそうな気がします。ここは慎重にいかないといけないですね。)
【エリア:城付近】
(璢夷:どこを切り取っても江戸……。まるでタイムスリップでもしたような感覚だな。
もともとドッチボールは得意な方ではないのだが、それ以前に戦闘意欲の差が心配だ。ゲーム好きの静がどう出るかも気になるところ。それに積極的なケインも……更には勝者の特権を求め争うであろう女子……例えば千佳なんかは勝利にむけて積極的に行動するだろう。そういう人達は要注意だな。
俺はあくまでゲームとして楽しませてもらうことにする。
そうはいっても題名が戦闘中というくらいだから、相手と戦わなければいけないのだろう。来るべき時に備えて戦力を増すことが最優先だな。
さてボールは何処にあるのか……建物内か?それとも屋外か?
それくらいの情報は欲しいものだ。)
【エリア:商店街付近】
(真里亜:今日来てない姉さんはどこで何をしてるんだろう……。
それに姉さん以外にも見かけない人がちらほらいるし、後からくるのかなぁ?
真琴は敵だし、他の人も皆敵……そんなの耐えられないよー…)
作品名:自作小説キャラが戦闘中〜その壱〜 作家名:璢夷