最強のプレゼント
「僕は、裏切り者のパーツとは違います。けしてあなたを裏切りません。だから7年前の誓いを果たさせてください」
「私のために死ぬのは許さない。共に生きるというのなら、騎士の誓いを許そう」
「イエス、マイロード」
そして、ロイドはゼロの騎士となった。
「誕生おめでとうございまーす。主」
「やはりその黒い騎士服に、白いナイトメアは映えるな。それにしても騎士服なんていつ揃えたんだ」
「2年前に念のためあつらえたんですよぉ。約束でしたからね」
「ゼロって、今日誕生日だった(のか)ですか?!」
今日が誕生日って……。
一部でゼロばれが起こっていることも気にせず、主従は和やかに再会を喜んでいた。
ふたりを邪魔しないように、そっとラクシャータのところへブリタニア人女性が忍び込んだことに気がついたものは誰もいなかったことは余談である。