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機動戦士ガンダムRS 第30話 約束の地

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アークエンジェルの周りには、本格的な護衛艦隊が護衛していた
「エックスアルファアルファ、チャンネルオメガスリーにて誘導システムオンライン。
シークエンスゴー」
 入港管制局員がアークエンジェルに電文を送った。
「入港管制局より入電。
オメガスリーにて誘導システムオンライン。
シークエンス、ゴー」
 ロメロ軍曹が電文内容を報告した。
「シグナルを確認したら操艦を自動操縦に切り替えて、少尉。
後は、あちらに任せます」
 ラミアス艦長がノイマン少尉に命令した。
「誘導信号確認。
ナブコムエンゲージ、操艦を自動操縦に切り替えます」
 ノイマン少尉がそう報告すると操艦を自動操縦に切り替えた。
 ミリアリア二等兵は、ベッドにおいてあるトールの遺品の横で泣いていた。
 アークエンジェルは、アラスカの滝にある秘密のドッグに入渠した。

      ※

 アラスカの司令部では、幹部がアークエンジェルからの報告書を見ていた。
「アークエンジェルか。
よもや辿り着くとはな」
「ハルバートンの執念が護ってでもいるんでしょうかね」
 しかし幹部たちは、あまりアークエンジェルが到着したことをあまり歓迎していなかった。
「護ってきたのは、子供ですよ?」
 ウィリアム・サザーランド大佐がきっぱりといった。
「そうはっきりと言うな、サザーランド大佐」
 幹部の1人がサザーランド大佐をなだめた。
「GATシリーズは、今後我等の旗頭になるべきものです」
 サザーランド大佐がGATシリーズの今後を語った。
「フリーダムとジャスティスには、ヤマト大尉とザラ中佐に?」
 幹部の1人がサザーランド大佐に質問した。
「それで問題ありません。
ザラ大統領もおおむねそれで賛成しています」
 サザーランド大佐が答えた。
「ユーラシアは、どうかね?」
 幹部の1人は、サザーランド大佐にユーラシアの状況を質問した。
「問題は、全てこちらで修正すると答えています。
不運な出来事だったのですよ、今までは。
しかしこれからは、われらコーディネイターが世界を牛耳る正しき世界になる」
 サザーランド大佐は、タカ派の象徴的な発言をした。

      ※

 アークエンジェルに通信が入った。
「統合作戦室より第8艦隊所属艦アークエンジェルへ通達。
軍令部ウィリアム・サザーランド大佐発。
長きに渡る激戦の労を労う。
事情聴取せねばならぬ事態であるためこれまでの軍務について査問を行う。
ラウ・ル・クルーゼ大佐、マリュー・ラミアス少佐、ムウ・ラ・フラガ少佐、ナタル・バジルール中尉は明0700こちらへ出頭したまえ」
 アラスカ所属の将校が伝えた。
「了解」
 それにラミアス艦長とバジルール副艦長が敬礼した。
「なおこれまでの功績から新型モビルスーツを2機配備するので整備班には、そのように通達するように」
 その言葉にラミアス艦長は、驚いた。
「査問を開くのに新型機を配備ですか?」
 ラミアス艦長は、査問を開くのに新型機を配備する軍部の方針に疑問を持った。
「そうだ。
査問とはいっても責任問題を話し合うわけでは、ない。
その場その場で何があったのか詳細を報告する場だ」
 そこで通信が切れた。

      ※

 ハワイ基地とジャブロー基地には、続々とオペレーション・スピットブレイクのため戦力が続々と集結していた。
無論サオトメのガンダムサイガーもオーバーホールと並行してバイオセンサーを搭載した。
しかしこれは、大きな賭けだった。
バイオセンサーは、サイコミュの簡易装置であり強力なニュータイプ能力者が使った場合システムが負荷に耐え切れず機体が機能停止に追い込まれる可能性があった。
しかしこのような諸刃の剣を採用せざるおえないほど状況は、切迫していた。

      ※

 アスラン大尉とキラ少尉は、クルーゼ大佐の部屋に呼ばれた。
「アスラン・ザラ大尉ならびにキラ・ヤマト少尉、入ります」
 アスラン大尉は、ノックするとそういった。
「入れ」
 クルーゼ大佐が2人に部屋に入るようにいった。
2人は、部屋に入ると敬礼した。
「申し訳ありません」
 アスラン大尉は、クルーゼ大佐の前に立つなり謝った。
「私こそ対応が遅れてすまなかった。
確かに犠牲も大きかったがそれは、やむを得ない。
それほどにサオトメは、強敵だったということだ」
 クルーゼ大佐は、2人を責めるどころか自分の対応の遅さを謝った。
それでも2人には、自責の念にかられていた。
「辛い戦いだったと思うがミゲル中尉、ニコル大尉、バルトフェルド大佐、モラシム大尉、トール二等兵、他にも多くの兵がやつによって命を奪われたのだ。
それを後一歩まで追い詰めた君たちの強さは、本国でも高く評価されているよ。
君たちは、二階級昇格されるそうだ」
 その言葉に2人は、驚いた。
「私としては、残念だが私とフラガ少佐は近々宇宙への転属との通達も来ている」
 その言葉に2人は、また驚いた。
「トップガンだな。
君たちは、最新鋭機のパイロットとなる。
その機体ももうすぐ配備されるらしい」
 クルーゼ大佐が新型機が配備されることを伝えた。
「ザラ大統領は、戦争の早期終結を切に願っておられる。
本当に早く終わらせたいものだな、こんな戦争は。
その為にも君たちもまた力を尽くしてくれたまえ」
 クルーゼ大佐は、2人を鼓舞した。
「了解」
 2人は、敬礼した。
しかしキラ少尉は、またいっそう激しくなりそうな戦闘にうんざりしていた。

      ※

 サオトメは、食堂でアイリス曹長を見つけた。
「アイリス曹長、外出許可が出た。
一緒に買い物に行くか?」
 サオトメは、アイリス曹長を買い物に誘った。
「はい。
喜んで」
 アイリス曹長は、一瞬きょとんとしたが次の瞬間には子供のようにはしゃいだ。
「それじゃあタラップを降りたところで待ち合わせ」
 サオトメは、アイリス曹長にそういい準備のため自室に向かった。

      ※

 サオトメは、肌着に長袖のジャンパーをとジーパンという形で待っていた。
ハワイは、温暖な気候とはいえ店などの中は相当冷えていると聞いたからだ。
サオトメは、一応アイリスの分も用意していた。
腕時計を見ると約束の時間は、少し過ぎていた。
しかし女性は、準備に時間がかかるのでそう気に留めていなかった。
 案の定アイリスは、少々遅刻してきた。
「ごめんなさい」
 アイリスは、到着するや否やサオトメに謝った。
「大丈夫だ。
女性は、どうしても準備に時間がかかるから」
 サオトメは、女性との付き合いのわきまえを語ったつもりだった。
「そ、それは大丈夫だったんですがミサキ中尉たちにからかわれてしまって」
 アイリスは、サオトメに遅れたり理由を言った。
サオトメは、その理由も納得できた。
「それじゃあ時間ももったいなしそろそろ行こうか?」
 サオトメは、ここで話をするより買い物をしちゃおうと考えた。
「はい」
 2人は、街に出かけた。

       ※

 やはりアイリスは、女性だと認識させられた。
彼女が入ったのは、化粧品店に入った。
「いらっしゃいませ」
 店員が事務的な口調で挨拶した。