魔法少女まどか★マギカ~マギカ★parallel~ 第5話
運動神経のいいリッカだが、魔法によって身体能力が強化されているのか、慌てた使い魔がリッカを攻撃しようとするも、当てられないようだ。
リッカは一気に魔女との距離を詰めていく。電光石火の早業で魔女の懐に飛び込んだリッカは、高くジャンプして魔女の上に飛び乗る。
こうなってはもう使い魔はリッカに手出しできない。どうしていいかわからず混乱し慌てる使い魔の頭上にはほむらの銃弾と爆弾が容赦なく降り注ぐ。
「やあああああああああああああ」
リッカは気合いと共に魔女に大剣を深々と突き立てると、魔女から跳び下りる。魔女が大音響と共に爆発し、使い魔や結界も消滅する。
「よくやったわね!これはあなたのものよ、リッカ。」
すでに制服姿になったほむらがリッカに言う。手には鈍く光るグリーフシードがあった。
「あ、ありがとう!本当にいいの?」
「ええ。新米とは思えないくらいの戦いだったわ。」
ほむらは笑顔で言った。リッカはグリーフシードをソウルジェムに近づけて浄化する。
「あなたが一人前の魔法少女になるまでは手助けするわ。頑張ってね。それじゃあ」
ほむらは手を振って姿を消した。
「あ・・・。行っちゃった・・・。」
リッカはさっきまでほむらのいた方向を見ながら言った。もっと、仲良くなれたらいいな、そう思った。
言い表せない嬉しさがこみ上げてきた。できた。こんな自分でもできた。それが嬉しくてたまらなかった。
「やっぱり、あの子、かなりの魔力持ちね・・・。あんなに強い魔力、見たことないわ。」
帰宅するリッカの姿を住宅の屋根の上から見ながらほむらは言った。
「やっぱり、あの子がカギ・・・。」
作品名:魔法少女まどか★マギカ~マギカ★parallel~ 第5話 作家名:猫耳奉行