魔法と恋と世界の平和
その頃、先に侵入したエンジュとフェイトは広間に出ていた。
エンジュ
「フェイト、剛は一番奥の部屋?」
フェイト
「たぶん、そうだと思う。私があの子と戦う前に奥の方から少しだけ剛の魔力を感じた」
エンジュ
「こんな膨大な魔力を、もし使わされていたら、剛は・・・・」
フェイト
「そんなこと絶対にさせない!」
エンジュ
「それより、この傀儡兵はいったいどれだけいるのよ!全然先に進めないわ」
クロノ
「いくらでも増え続けるよ。この傀儡兵たちは剛によって召喚させられているから」
フェイト
「そんなのウソ!」
エンジュ
「ええ、薄々分かっていたわ。これが誰の魔力で、誰にされているか・・・(これが最善だと考えたのよね?剛・・・)」
フェイト
「やめて!そんなの聞きたくない!」
アルフ
「フェイト・・・」
クロノ
「それじゃあ本人に聞いてみたら?」
フェイト
「えっ?」
皆が見ている方を見ると、そこには傀儡兵の間を歩いてくる剛の姿があった。
プレシア
「フェイト、あなたのような子はもういらないわ。どこへなりともいきなさい!」
フェイト
「!」
アルフ
「フェイト!」
なのは
「フェイトちゃん!」
プレシア
「剛、あなたも言ってあげなさい。あなたがどう思っているか」
剛
「・・・・僕はフェイトのことなんか・・・大嫌いだ・・・」
フェイト
「!!」
アルフ
「フェイト!」
クロノ
「なのはとアルフはフェイトをアースラへ」
なのは
「うん!」
ガキンッ!
エンジュ
「剛!あなた、操られてるからって言っていいことと悪いことがあるわよ!」
剛
「・・・・・」
フローラ
「ソニックシュート」
剛
「・・・・シュート」
エンジュ
「くっ・・・」
クロノ
「ユーノ、僕たちはあの傀儡兵たちを片付けよう」
ユーノ
「うん」
なのは
「ユーノくん、クロノくん!」
ユーノ
「なのは、フェイトは?」
なのは
「今はアルフさんが見てくれてる」
アルフ
「お待たせ」
なのは
「アルフさん、フェイトちゃんは?」
アルフ
「今は、そっとしとくしかないわ。早く片付けて、剛に説教してやらなくちゃ」
作品名:魔法と恋と世界の平和 作家名:ソディア