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魔法少女まどか★マギカ~マギカ★parallel~ 第6話

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「見滝原は大きい街だし、いないはずはないって思ってはいたけど、これで本当にいると分かったわ。これは結構面倒な事態よ。大概の魔法少女はテリトリーを持っているし、時にはグリーフシードをめぐって争いになることもあるのよ。あの工場は、ぎりぎりだけど私たちのテリトリーに入っている。もしかしたら本当にややこしい事態になるかも・・・。」
ほむらは言う。

「魔女を倒すだけでも大変なのに、難しいんだね・・・あっ!」
リッカは違和感を感じた。

「あなた、本当に感知能力が高いのね。間違いないわ。ここよ。」
ほむらが感心したように言う。そこは古い神社だった。リッカの住む風見ヶ丘と隣町の豊郷町の境界だった。敷地に入る。

「ほむら、あれ・・・!」
リッカが神社の社殿に突き刺さっている黒い物体を指さす。

「グリーフシード、孵化しかかってるわね。」
ほむらは冷静に言う。その冷静さに、リッカは内心驚く。この人は一体どれくら魔法少女をやっているのだろうか?一体どれくらいの修羅場を切り抜けてきたのだろうか?そう考えると、ほむらはすごいなぁ、とリッカは思った。

2人は変身して結界に入る。そこは影絵のような暗い結界だった。形容しがたい恐怖心を与える結界だった。

「これは『影の魔女』。リッカ、かなりの強敵よ。注意して。」
ほむらは言う。

「わかった!」
リッカが答えた。

その時だった。
「あんたたちかい。風見ヶ丘の魔法少女ってのは?」
勝気な声が響いた。

驚いてリッカが振り返るとそこには、長い髪を頭上で結び、真紅のノースリーブを着た少女が立っていた。右手には槍を構え、なぜか左手にはたい焼きが握られていた。

「まったく、余計なことしないでよね。ここはあたしらのテリトリーよ。」
もう一人の声が聞こえた。こちらはショートカットに青い衣装と青いミニスカートの少女が白いマントをなびかせて立っていた。両手には刀を持っている。

「魔法少女・・・?ほむら・・・?」
リッカは思わず呟き、ほむらの方を見る。

ほむらはかなり驚いた様子で二人の少女の方を見ていた。

「佐倉杏子・・・!・・・美樹さやか・・・!」
ほむらは叫んだ。

「は!?誰だよアンタ!?・・・どうしてあたしの名前を・・・?」
青い服の少女がかなり警戒した様子で言う。

「何なんだ?お前?誰だ!?」
赤い服の少女も驚いたように言った。

何が何だかわからず、リッカは戸惑った。なぜだかわからないが、嫌な予感がした。