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dear mind

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【サンジ】

俺は知ってる。
騒がしい連中のおやつタイムが過ぎて、ようやく静かなティータイムになった頃。
皆が寝静まった後、明日の仕込をしてる俺の背後で酒を飲みながら。
そんな時々に誰にも気付かれないように、密かに溜息を吐いてる事。
いつも気丈に見せてるけど、実はいつも気にして悩んでる事。
そんな見慣れない姿に俺はいつも何も言う事が出来ねぇ。
俺が取り除いてやりてぇと思うけど、声も掛けられねぇ。
何であんな奴にと思うけど、口には出来ねぇ。
俺はただ、何も知らねぇ振りをするだけ。



【ゾロ】

俺は知ってる。
いつもアホな事ばっかりしてるくせに、実は結構クルーの事を見て、心配してる事。
アレで結構気ィ使ってる事。
真逆に見えてるのは、天然なのか気遣いからくるのかは知らねぇが。
そしてアイツが自分を見てる視線にも気付いてる事を。
それがどんな感情からの視線なのか全部解った上で、知らねぇ振りをしてる事も。
アイツが何も言わねぇなら、自分も何も言わねぇ。
その気遣いが解ってるから、俺もあえて何も口出ししねぇ。
言いたきゃ自分で言うだろう。



【ナミ】

私は知ってる。
アイツが全部知ってる事。
ゾロもサンジくんも、全部知ってる事。
アイツもゾロもサンジくんも、それぞれ何を思ってるのかは知らないけど。
ゾロは余計な事は言わない。サンジくんは気付いてない振りをしてくれてる。
アイツは、論外。
まるで掴み所がないのね。
グランドラインの読めない天候みたいに、好き放題私の中の海を荒らす。
だから私は、いつも口を閉ざすしかないのよ。



【ルフィ】

俺は知ってる。
ゾロの気持ちも、サンジの気持ちも、ナミの気持ちだって。
俺ぁ何でも知ってんだ。
時々サンジが俺を睨んでる気がするけど、俺にはどうする事も出来ねぇぞ?
だって俺は何も言われてねぇんだ。
言われてねぇのに突然言ったら変だろ?
だから、俺を睨むなよ。
何も言わねぇなら、俺は動けねぇんだぞ。
知らねぇ振りしか出来ねぇじゃねぇか。















なぁ、何か言ってくれよ。















作品名:dear mind 作家名:瑞樹