艦隊これくしょんオリジナル小説 その2
第2章『初陣とアイドル』
「ん……ふわぁー……」
眩しい光に照らされて目を覚ますと朝になっていた。
コンコンッ
「提督さん。おはようございます! 気持ちの良い朝ですね!」
「おはよう」
ドアが開くと吹雪が入って来て互いに挨拶を交わす
「今日は……どうしようかな」
「特にこれといって本日の予定を決めていないのでしたら、建造にチャレンジしてみませんか?」
「お……そうだね。新しい仲間も増やしたいし試しに建造してみようか」
鎮守府内には艦娘はまだ3人しかいないという事で、仲間を増やす為に工廠室へ向かう。
「司令官! おはよう!」
「お……おはようございます」
背後から元気な声が聞こえたので振り返ると、雷と電がこちらに向かってきていた。
「2人共、おはよう。これから工廠室に言って建造をするんだけど一緒にどう?」
「勿論! 一緒に行くわ!」
私達は雑談をしながら工廠室に向かった。
「さて……えっと……この資源を入れればいいんだよね?」
私は手に資源を持ちながら尋ねる
「そうなんですけど、どの資源をどれくらいの量を入れるかによって駆逐艦、軽巡洋艦
重巡洋艦、戦艦、空母のどれが完成するか決まってしまうのです」
「なるほど……闇雲に入れても狙った娘になるって事でもないんだね」
「そうですね。資源を沢山いれた方が重巡洋艦や戦艦などの強い娘は出来るのですが、今
はまだ資源が少ないので、ALL30でやってみましょう」
私は、吹雪に言われるまま4つの資源を30個づつ入れた。
すると妖精さん達が一生懸命資材を使い作業をし始める。
「どんな娘が来るか楽しみだな」
「完成するまでしばらく時間がかかるので、その間に近くに出撃してみませんか?」
私が期待に胸を膨らませていると吹雪から出撃のお誘いがきた
「出撃って……敵艦隊との戦闘だよね……? まだ3人しかいないけど平気なの?」
「その点は心配しないで大丈夫なのです。近くの敵艦隊は駆逐艦か軽巡洋艦が1体から3体で構成されているので、油断しなければ問題ないのです」
「なるほど……そんなに多いわけではないんだね」
私はもしかしたらいきなり戦艦や空母を相手にするのかと思い心配したが、電に説得され
安心した。
でも、まだ安心してはいけない。私はまだ提督になって2日目の新人だ、ここで油断して
しまえばこの娘達を危険に晒してしまうかもしれない。
いくら相手が駆逐艦1隻だからといって気を抜かない様にしなければ……。
「よし……じゃあ、言ってみようか!」
「司令にとっては初陣ね!」
「あぁ! 気合いを入れていくぞ!」
提督としての初めての出撃だ。
私は気合いを入れ直して港へ向かう。
————鎮守府正面海域————
「ここは、鎮守府のすぐ近くか……本当に近いんだね」
「はい。鎮守府に危険が及ばない様に警備をする感じですね」
「それで、敵がいたら倒しておくという事だね。ところで皆はどうやって戦闘するんだい? 泳ぎながら……とか?」
ふとどうやって敵艦隊と戦闘を行うのか疑問に思ったので尋ねる。
「えっと……この靴に浮上装置みたいなのがあって、それで海面に浮けるようになってるんです!」
実際に吹雪が、海面の上に浮いてみせた。
「なんと!凄いじゃないか!」
私は海面の上に浮いて移動をしている姿を見て驚いた。
泳ぎながらなのかと思ったら、浮遊するなんて思っても見なかった……。
そんな事を話していると遠くに黒い物体がこっちに向かってくるのが分かる
「ん? 皆……あの奥の方からこっちにくる物体は何?」
「あれは……敵艦です!」
敵艦……と言うよりあれは異形の化け物じゃないか……
「はっ……総員、戦闘準備!こちらに向かってくる敵を排除しろ!」
私が号令をかけると3人は砲塔の標準を敵に合わせる
「砲雷撃戦……よーいっ! ってーーーーーー!」
ドカーーーーーーッン
轟音と共に3人の砲塔から砲撃が始まる。
砲撃は見事に敵艦に当たり、あっという間に戦闘が終わった。
「安心するのはまだ早いわ」
「えっ……」
雷はホッとした顔をした私を見ながら言った
「今のは、敵の偵察部隊の様な物で本隊ではないのです……」
何という事だ……私はてっきり今ので終わりだと思っていた。
あれとは別に本隊がいるというのか……。
確かに、敵がさっきの1隻だけだったら雷と電くらいの強さなら負傷はしないだろう。
そうか、昨日の2人は本隊にやられていた……そういう事か!
「皆、まだ戦えるかい?」
「こんなの全然余裕よ!」
雷は自信満々に戦闘態勢に入った。
それに続いて吹雪、電も戦闘態勢に入る。
「もうひと踏ん張りだ!第2戦行くぞ!」
号令と共に3人は敵艦に向かっていく。
いざ敵艦と戦闘になっても艦の上で女の子達が命を懸けて戦っているのを見ているだけ
しか出来ないとは……何とも情けない事だ……。
「きゃあ!」
電の悲鳴が聞こえた
どうやら敵艦の砲撃に当たったようだ……
「電! こんのーーーーーーー!」
妹を攻撃されて頭に来たのか雷が本気の砲撃を敵に浴びせる
見たところ敵艦の姿は消えていた……どうやら雷が倒した奴で最後のようだ……
敵影が消えたのを確認し3人が戻ってくる
「電! 大丈夫か?」
「大丈夫……かすっただけなのです……」
電は砲撃に当たったと思ったが、殆ど被害はなくかすり傷程度の損傷だった
とりあえず無事な様で何よりだ……
「いつも……こんな感じなの?」
「はい。でも……私達はまだ弱いし人数もいないので、これより先の海域は流石に骨が折れ
ちゃいますね」
吹雪は笑いながら言う
「とりあえず皆、戦闘お疲れ様! 母港に戻ろうか。電は戻り次第お風呂で傷を癒してくれ」
「了解なのです」
そうして私達は母港に戻り、電はお風呂に傷を癒しに行った
「そうだ司令官。そろそろ建造終わってる頃じゃないかしら」
「あ……そうだね、すっかり忘れていたよ。見に行こうか!」
どんな娘が仲間になるんだろうか……良い子だといいな。
私はそんな事を考えながら工廠室へ向かう。
工廠室に入るとすぐさま妖精さんが建造が終わった事を教えてくれ、新しい仲間の元に
案内してくれた。
プシューーーーーーーッ
建造ルームの扉を開けると、1人の女の子が待っている。
その姿はとても可愛らしく、頭についてる2つのお団子ヘアーが印象的な娘だ。
「初めまして……えっと……君は?」
少女はこちらに向き直して……
「艦隊のアイドル那珂ちゃんだよー!よっろしくー!」
……と自己紹介をした。
「えっと……アイ……ドル?」
「うん! 那珂ちゃんはー、艦隊のアイドル!即ちみんなのアイドルだからー、提督だけの
那珂ちゃんじゃないんだよー」
「よくわからないけど……これから宜しく」
いきなりのアイドル宣言に他の2人も困惑している……どう接していいか分からないと
言った感じだ
「えっと……那珂ちゃんはアイド……じゃなくて軽巡洋艦か」
「うん! 地方営業なら任せてね!」
「とりあえず今日はやる事も終わったから、自由にしててくれ」
「ん……ふわぁー……」
眩しい光に照らされて目を覚ますと朝になっていた。
コンコンッ
「提督さん。おはようございます! 気持ちの良い朝ですね!」
「おはよう」
ドアが開くと吹雪が入って来て互いに挨拶を交わす
「今日は……どうしようかな」
「特にこれといって本日の予定を決めていないのでしたら、建造にチャレンジしてみませんか?」
「お……そうだね。新しい仲間も増やしたいし試しに建造してみようか」
鎮守府内には艦娘はまだ3人しかいないという事で、仲間を増やす為に工廠室へ向かう。
「司令官! おはよう!」
「お……おはようございます」
背後から元気な声が聞こえたので振り返ると、雷と電がこちらに向かってきていた。
「2人共、おはよう。これから工廠室に言って建造をするんだけど一緒にどう?」
「勿論! 一緒に行くわ!」
私達は雑談をしながら工廠室に向かった。
「さて……えっと……この資源を入れればいいんだよね?」
私は手に資源を持ちながら尋ねる
「そうなんですけど、どの資源をどれくらいの量を入れるかによって駆逐艦、軽巡洋艦
重巡洋艦、戦艦、空母のどれが完成するか決まってしまうのです」
「なるほど……闇雲に入れても狙った娘になるって事でもないんだね」
「そうですね。資源を沢山いれた方が重巡洋艦や戦艦などの強い娘は出来るのですが、今
はまだ資源が少ないので、ALL30でやってみましょう」
私は、吹雪に言われるまま4つの資源を30個づつ入れた。
すると妖精さん達が一生懸命資材を使い作業をし始める。
「どんな娘が来るか楽しみだな」
「完成するまでしばらく時間がかかるので、その間に近くに出撃してみませんか?」
私が期待に胸を膨らませていると吹雪から出撃のお誘いがきた
「出撃って……敵艦隊との戦闘だよね……? まだ3人しかいないけど平気なの?」
「その点は心配しないで大丈夫なのです。近くの敵艦隊は駆逐艦か軽巡洋艦が1体から3体で構成されているので、油断しなければ問題ないのです」
「なるほど……そんなに多いわけではないんだね」
私はもしかしたらいきなり戦艦や空母を相手にするのかと思い心配したが、電に説得され
安心した。
でも、まだ安心してはいけない。私はまだ提督になって2日目の新人だ、ここで油断して
しまえばこの娘達を危険に晒してしまうかもしれない。
いくら相手が駆逐艦1隻だからといって気を抜かない様にしなければ……。
「よし……じゃあ、言ってみようか!」
「司令にとっては初陣ね!」
「あぁ! 気合いを入れていくぞ!」
提督としての初めての出撃だ。
私は気合いを入れ直して港へ向かう。
————鎮守府正面海域————
「ここは、鎮守府のすぐ近くか……本当に近いんだね」
「はい。鎮守府に危険が及ばない様に警備をする感じですね」
「それで、敵がいたら倒しておくという事だね。ところで皆はどうやって戦闘するんだい? 泳ぎながら……とか?」
ふとどうやって敵艦隊と戦闘を行うのか疑問に思ったので尋ねる。
「えっと……この靴に浮上装置みたいなのがあって、それで海面に浮けるようになってるんです!」
実際に吹雪が、海面の上に浮いてみせた。
「なんと!凄いじゃないか!」
私は海面の上に浮いて移動をしている姿を見て驚いた。
泳ぎながらなのかと思ったら、浮遊するなんて思っても見なかった……。
そんな事を話していると遠くに黒い物体がこっちに向かってくるのが分かる
「ん? 皆……あの奥の方からこっちにくる物体は何?」
「あれは……敵艦です!」
敵艦……と言うよりあれは異形の化け物じゃないか……
「はっ……総員、戦闘準備!こちらに向かってくる敵を排除しろ!」
私が号令をかけると3人は砲塔の標準を敵に合わせる
「砲雷撃戦……よーいっ! ってーーーーーー!」
ドカーーーーーーッン
轟音と共に3人の砲塔から砲撃が始まる。
砲撃は見事に敵艦に当たり、あっという間に戦闘が終わった。
「安心するのはまだ早いわ」
「えっ……」
雷はホッとした顔をした私を見ながら言った
「今のは、敵の偵察部隊の様な物で本隊ではないのです……」
何という事だ……私はてっきり今ので終わりだと思っていた。
あれとは別に本隊がいるというのか……。
確かに、敵がさっきの1隻だけだったら雷と電くらいの強さなら負傷はしないだろう。
そうか、昨日の2人は本隊にやられていた……そういう事か!
「皆、まだ戦えるかい?」
「こんなの全然余裕よ!」
雷は自信満々に戦闘態勢に入った。
それに続いて吹雪、電も戦闘態勢に入る。
「もうひと踏ん張りだ!第2戦行くぞ!」
号令と共に3人は敵艦に向かっていく。
いざ敵艦と戦闘になっても艦の上で女の子達が命を懸けて戦っているのを見ているだけ
しか出来ないとは……何とも情けない事だ……。
「きゃあ!」
電の悲鳴が聞こえた
どうやら敵艦の砲撃に当たったようだ……
「電! こんのーーーーーーー!」
妹を攻撃されて頭に来たのか雷が本気の砲撃を敵に浴びせる
見たところ敵艦の姿は消えていた……どうやら雷が倒した奴で最後のようだ……
敵影が消えたのを確認し3人が戻ってくる
「電! 大丈夫か?」
「大丈夫……かすっただけなのです……」
電は砲撃に当たったと思ったが、殆ど被害はなくかすり傷程度の損傷だった
とりあえず無事な様で何よりだ……
「いつも……こんな感じなの?」
「はい。でも……私達はまだ弱いし人数もいないので、これより先の海域は流石に骨が折れ
ちゃいますね」
吹雪は笑いながら言う
「とりあえず皆、戦闘お疲れ様! 母港に戻ろうか。電は戻り次第お風呂で傷を癒してくれ」
「了解なのです」
そうして私達は母港に戻り、電はお風呂に傷を癒しに行った
「そうだ司令官。そろそろ建造終わってる頃じゃないかしら」
「あ……そうだね、すっかり忘れていたよ。見に行こうか!」
どんな娘が仲間になるんだろうか……良い子だといいな。
私はそんな事を考えながら工廠室へ向かう。
工廠室に入るとすぐさま妖精さんが建造が終わった事を教えてくれ、新しい仲間の元に
案内してくれた。
プシューーーーーーーッ
建造ルームの扉を開けると、1人の女の子が待っている。
その姿はとても可愛らしく、頭についてる2つのお団子ヘアーが印象的な娘だ。
「初めまして……えっと……君は?」
少女はこちらに向き直して……
「艦隊のアイドル那珂ちゃんだよー!よっろしくー!」
……と自己紹介をした。
「えっと……アイ……ドル?」
「うん! 那珂ちゃんはー、艦隊のアイドル!即ちみんなのアイドルだからー、提督だけの
那珂ちゃんじゃないんだよー」
「よくわからないけど……これから宜しく」
いきなりのアイドル宣言に他の2人も困惑している……どう接していいか分からないと
言った感じだ
「えっと……那珂ちゃんはアイド……じゃなくて軽巡洋艦か」
「うん! 地方営業なら任せてね!」
「とりあえず今日はやる事も終わったから、自由にしててくれ」
作品名:艦隊これくしょんオリジナル小説 その2 作家名:水猫月