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遙さんが言う。
「今度は俺が見せてやる」
花びらの舞い散る中、遙さんはりりしい表情で立ち、凛ちゃんのほうへ手を差しだしている。
「見たことのない景色を」
そう告げる遙さんと、向かい合って立つ凜ちゃんのあいだには、満開の桜の樹。

って……。
って、なにこれなにこれなにこれーーーーー！！！！？？？？
桜咲いてますがな、凛ちゃん色気倍増ですがな、遙さんりりしく手を差しだしてますがな！
まるで凛ちゃんヒロインで、遙さん王子様……。
女性向け恋愛シミュレーションゲームですか！？
凛ちゃんヒロインで、遙・真琴・渚・怜と春から夏にかけて過ごして、そして、ラストでやってきたのは遙さんという、遙さんエンドですか、これ！？
もう凛ちゃん振り返ったあたりから、ぽかーんとしてしまいました……。
さらに振り返ったあともすごくて……。
これまでも、遙さんが会場についてまもなく凛ちゃん捜し始めたときとか、男子自由形百メートルの予選で凛ちゃんがプールサイドにあがることすらできなくなっているのを見て遙さんが駆けつけようとしたときとか、凛ちゃんが水泳なんてやめてやるよと言ったのを聞いた遙さんが廊下に座りこんでこの世の終わり状態になったときとか、泣いている凛ちゃんを見あげて遙さんが微笑んだときに、身もだえしました。
そして、この桜舞い散るシーンでも身もだえしましたが、もう本っ当に驚いて、腰が抜けそうになりました。
ちょっ……！
なんだこれ、もう、ありえない！
公式がガチでラブロマンスをやってくださいました。
さくらがふるーさくらがふるーあたらしいぼくらのうえぇにーずっとーずっとーてをつなーいであるーいてゆこー、いつまーでもー。
ハッ、また「桜」が頭に流れ出した……！
もう本当に結婚すればいいと思うよ、このふたり。



まだ途中ではありますが、また、いったん置かせていただきたいと思います。
次は後編の続きということで……。
まだ見所があるというのはどーゆー…。
最終回すごすぎる。