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宇宙戦艦ヤマトのその後 4

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ユキはなんとか壁からイスに座りなおしたが膝ががくがく震え手も震えていた。誰かが見ていなかったか、と不安になりキョロキョロしたが食堂は閑散としていてユキの視界に誰もいなかった。

  (怖い…真田さん、助けて…)

ユキはすがる思いで通信機を手に取り真田に連絡した。真田はユキの異変にすぐ気付きちょうど中央病院で搬入器具の確認の作業中との事だったのですぐ食堂に来てくれて自分の仕事はそこそこに一緒に帰ってくれた

真田の横に座るユキのももにくっきり手の痕があざとして残っていた


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  (結局…荷物は送ってもらってその後中央病院行かなかったのよね。思えばちゃんと
   挨拶もしないでヤマトに乗り込んで…岡本さん、ちゃんと医師になれたんだ。あの時
   私がもっと強くて訴えられる力があれば…医者になんかなれなかったかも…)

この一年間の忙しい間で忘れられていたことが蘇ってきた

  (今夜来るって言ってたけどここは病室だし…声出せば誰かしら来てくれるだろうから
   きっと大丈夫ね。)

いろいろ考えてるうちに面会時間になりヤマトの乗組員が入れ替わり立ち替わりやってきたのでユキは岡本の事は忘れてしまった


面会時間が終わる頃メインクルーはやってくる。そして面会時間が終わってもなかなか帰らない。そしていつも最後まで真田が残っていた。

  「…ユキ、帰るけど大丈夫か?」

いつもより真田が心配そうに言った

  「…今日…岡本さんが来たんです。」

ユキの一言に真田が

  「ユキ、ここは危険だ。ユキ一人しかいない部屋だし…まだいたのかここに…」

真田がつぶやくように言うとユキが

  「でも真田さん、ここ扉いつも空いてるし大声で叫べばナースステーションまで声筒抜けだ
   し…岡本さんもそれぐらいわかると思うんです。」

そう言って“大丈夫ですから、ゆっくり休んでください”と真田を部屋から送り出した。真田は何度もユキの部屋を振り返りながら廊下を歩き一度エレベーターホールまで来たが心配でまたユキの部屋の見える廊下まで戻ったりしたが看護師から怪しそうに見られてしまったので仕方なくエレベーターに乗って戻って行った
作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 4 作家名:kei