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宇宙戦艦ヤマトのその後 6

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ラフな格好に着替えるとユキは古代が座っていたソファーのとなりにちょこんと座った

  「…なんか疲れちゃったわね。」

昼食を食べに行こうと思ったがどっと疲れが出てソファーでお茶を飲みながらくつろいでいた

  「お腹空かないの?大丈夫?」

ユキが気まずい空気を切るようにつぶやいた。

  「うん…」

そう言うとユキの肩をそっと抱いた

  「ユキの両親の事思ってたんだ。離れててもユキは大事な一人娘で…手の届くところに置
   いておきたい、って思うんだろうなって。俺はさもう両親いないから何があってもユキの両
   親を大事にしないといけないんだって思ってる。だからちゃんと認めてもらいたいんだ。
   ご両親に娘をお願いします、って言われるぐらいの男にならないとダメなんだって…」

ユキは今まで両親の事を考えた事がなかったのでちょっと驚きながら

  「そんなこと言ってたらきっと私おばあちゃんになっちゃうわ。それに前にさらってでも、って
   言ってたじゃない。」

ユキはちょっと拗ねてみた

  「ユキのお父さん見てたら…そう思ったんだ。以前は俺と同じ立場だっただろうから。」

古代はユキにそう言いながら笑って言った

  「今日の俺を見て多分思い出したと思うよ。」

そう言うとぐっと抱き寄せて優しく…ついばむ様なキスを何度も繰り返しそっと首筋にキスをした。ユキがくすぐったそうに首を寄せて来たので“いい匂いがする”と言ってもう一度やさしく首筋にキスをした。しかしユキは岡本との事を思い出してしまい体を硬直させたが自分に相手は古代だ、と言い聞かせたが古代にしがみつく様に震えていた

古代は首筋と肩にキスをしながらそっと背中をなでながらずっとユキを抱きしめていた。ユキが岡本との行為を思い出して震えているのがわかったのでそっと背中をなでて震えが止まるのを待った

次第に古代にしがみついていた手の力が緩み震えも止まって来たので抱き寄せていた腕に一瞬力を込めた。

  「誰にも渡さないから…」

そう言ってもう一度優しくキスをした







三日後ユキは“長官秘書として休暇明けに地球防衛軍司令部に出勤するように”と辞令が出た。女子寮へ入る日も決まった。地球防衛軍の司令部に程近い寮がユキに当てられた。他クルーも敷地内の男子寮に入寮していたのでユキは近くにいられる事でホッとしたがこれからの仕事を考えると別の緊張が走った。古代や他のクルーの辞令も出て休暇明けは忙しくなりそうだった





作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 6 作家名:kei