yamato… 古代とユキ 2
アイドルⅡ
「古代くんはちゃんとユキさんと一緒かなぁ?」
相原がちょっと残念そうに言った
5人は場所を変えて飲んでいた
「一緒だよ。やっとゆっくり話せてるんじゃないのか?」
島が肩の荷が下りたような言い方をするので真田は笑ってしまった
「島は古代か。俺はユキ。おかげで俺の方が噂になっちまってたよ」
「真田さんは古代の隠れ蓑、ってことですね。」
南部がうなずきながら言った
「でもどこにいってもマスコミが付きまとっててかわいそうだよな。」
太田が言うと
「たった一度の記者会見だけどあれだけ美人で才女だったらマスコミの的になる
よなぁ…世が世ならミスコンでジャパン代表だって夢じゃないかもしれないぜ?
記者会見、って言っても写真がちらっと出ただけだけどさぁ。」
南部がそう言うとそんな気がしてくるから不思議だ
「ミスジャパンの資格って結構高いんだぜ?英語とスペイン語ペラペラじゃないと
ダメだし教養も必要だし社交性も必要。運動音痴じゃダメだし。」
やたらくわしい南部君。
「でも残念ながら数年前にミスコンなくなったんだよな…オヤジ審査員だったんだ。
だから俺も間近で彼女たち見たことあるけど化粧が濃くて…ホントの顔なんか
わかったもんじゃない。でもユキさんはほんのり化粧でアレだぜ?」
逃した魚はでかいと言わんばかりだ
「残念だったな、オヤジさんに紹介できなくてな」
島がそう言って笑った
作品名:yamato… 古代とユキ 2 作家名:kei