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yamato… 古代とユキ 2

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  「真田さん、起きてますか?」

南部が真田の部屋をノックすると部屋着姿の真田が顔を出した

  「どうした?なにか進展あったのか?」

にやっと笑う真田の顔もこの一年で随分柔らかくなったな、と南部は思った。
真田は南部を部屋に入れた

  「古代がユキさんのご両親に了解得られたみたいですよ。」

真田は淹れたばかりのコーヒーを南部に手渡した。南部はいただきます、と
言って受け取った

  「そうか。ユキも一安心、といったところか。しかし古代はこれからどうする
   つもりなんだ?」(真田)
  「あいつまた宇宙(うえ)行くんでしょ?だから俺が相談役になって式場
   とか抑えちゃおうかなって思ってるんです。」(南部)
  「それがいちばんいいかもな」(真田)
  「あと、ユキさんに悪い虫がつかないように公表しちゃえ、と言いました。
   俺や真田さんが一緒にいれば多少敬遠されるかもしれませんが長官
   のお伴であちこちいけば自然と…ねぇ」(南部)
  「…そうだな。じゃぁユキからなにか相談があったらそう言っておこう」

真田は嬉しそうにコーヒーを飲んだ。南部も自然と笑みがこぼれる。しばらく
雑談して南部は真田の部屋を後にした

  「俺はまだ降板できないらしいな。妹のようにかわいがっていたユキと
   守に頼まれた弟が結婚なんてなぁ…」

真田も遠く離れた親友を想う

  (お前以上に弟は幸せだぞ。もう大丈夫だ、安心しろ)


作品名:yamato… 古代とユキ 2 作家名:kei