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yamato… 古代とユキ 5

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ユキがコーヒーの支度をしに給湯室へ入るとノックの音がした

  「相原です、入ります」

と聞こえたのでユキが扉を開けて出迎えると

  「お疲れ様です、よろしくお願いします。秘書の森です。」

そういって笑った。

  「でもまだ12時前よ?」

ユキが“コーヒーの支度できてないわ”と言うと

  「ええ、大崎さんより先に、と思いまして…」

この小さな心遣いが嬉しくてユキは正直に

  「ありがとう、先に大崎さんが来たらどうしようって思ってたところ。
   コーヒーの準備ができるまでそばにいてくれる?」

少し不安げなユキが上目づかいでお願いすると相原は一瞬ドキッしたが

  「ええ、もちろんですよ。」

相原が返事をしたと同時にそこへノックする音が聞こえた。
ユキと相原は一瞬にして仕事の顔になった

  「大崎です。」

二人は視線を合わせうなずくとユキは扉を開けた。

  「お疲れ様です。長官がお待ちです。今、コーヒーをお持ちしますので…」

そう言いながらユキは大崎を長官室に案内した。もちろんユキの後ろには
相原が絶妙な位置についている

相原は大崎に

  「通信室の相原です。よろしくお願いします」

と挨拶すると

  「大崎です、よろしく」

と手短に挨拶して長官室へ案内した。ユキは大崎を長官に紹介すると

  「今、コーヒーの支度をしてますので少々お待ちください」

と言って長官室を一度辞した

  


  「あれが大崎さん?結構睨み利かせてますね…かなり勘違いされてる
   感じですが…大丈夫です、絶対離れないでくださいね」

相原の言葉にユキは少し表情を緩めた





  「すみません、お待たせしました。」

ユキが4つのコーヒーを運んで相原と一緒に長官室へ入ってきた

  「相原、だね?今回も重要な任務だ、よろしく頼むよ」

藤堂はそういうと相原とがっちり握手した







  「ではパーティーは最終日で二日間は会議場がメインと言う事ですね」

相原がメモを持ちいろいろ藤堂に質問している。同じ内容をユキもしっかりメモ
している。大崎はすでに予定は頭に入っているようで説明がメインだった

  「大会議場は使わないんですね…となると…有事に逃げ道が少ないって
   事ですね。」

ユキはこの一年で相原が随分しっかりしたなぁ、と思って見ていた。
不安に耐えきれずひとり宇宙遊泳をして帰ろうとした事を思い出していた

  「わかりました。細かい流れがわかりました。問題になりそうな部分も
   見えてきました。大崎さんはどう思われますか?」

相原は“こいつなにも考えてなさそうだ”と思いながらも年上なので無下に
してはいけないと思い一応声をかけた

  「私は長官に何かあればすぐ動くだけなので」

それだけを言うと口をつぐんでしまった

  (長官=ユキさんと同じ行動、だと思ってるんだな)

相原はそう感じつつ

  「分かりました。長官、なぜ当初の予定で使用することになっていた大会議
   場を使わないことにしたんですか?」

そう聞くと

  「今回は各大陸の代表のみ、との事で出席者が少ないからだ。広いとそれ
   だけ警備が大変だろうという事になってな。」(藤堂)
  「そうですか。先日変更になったとの事で現場はわらわらしていましたが…」

それから1時間ほどで打ち合わせは終わり4人で会議場へ向かった
会議場にはすでに防犯カメラやマイクなどかなりの数で隠してあってその設置
はすんでいた

  「相原。」

真田が声を掛けてきた

  「真田さん、お疲れ様です。」

相原の後ろから藤堂とユキが入ってきて最後に大崎が入ってきた

  「長官、お疲れ様です。大会議場からいろいろ設備を移動するのに時間が
   かかりましたが何とか今日中に終わりそうです。」

敬礼の後真田は長官に話しかけた

  「そうか、急がせてすまんな、急な変更だったものでな…」

長官が話してる間に真田に向かい大崎は会釈した

  「真田さん、お疲れ様です。」

ユキが笑顔であいさつすると真田も一瞬笑って

  「お疲れさん、ユキ。」

そう言って軽く肩をたたいた

  「忙しいのに変更、変更で大変ですね。でもさすがに皆様チームワークが
   よくて…予定より半日早く終わりそうですね。」

会議場のセッティングはヤマトの工作班がメインで動いている

  「ははは、そうだな、あうんの呼吸で分かってくれるからラクだよ。」

真田はそう言って満足そうに笑った





作品名:yamato… 古代とユキ 5 作家名:kei