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yamato… 古代とユキ 7

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過去Ⅳ





ユキはその一言で驚いてしまった。ユキの後ろにいた相原も島も驚いた

  「ケリーさん、あなたは私の何を知っていてその一言が言える
   のでしょうか?その一言は軽く言ってはいけないと思います。」

ユキの毅然とした態度にケリーは驚いたが

  「ユキさんは自分がどれだけ素晴らしい人かわからない。多分
   多くの人はあなたを見た瞬間恋に落ちてしまうでしょう。
   私は父と母からあなたの事を聞いています。だから愛して
   しまいました。」(ケリー)
  「ケリーさん、私はあなたの希望を何一つかなえられません。
   どうぞここはエミリーさんと一緒にお帰りになってください」

エミリーは残念そうに扉の方へ歩き出したがケリーは動こうとしない
SPのケリーが動かないので相原と島がエミリーの警護になり扉を出
た瞬間だった


突然レーザーガンを持った男達がフロアーに転がり込んで一斉にレー
ザーガンを放った。ユキは瞬間的に身を沈めて食事が並んでいた
テーブルの下にもぐりこんだ。ケリーも応戦しながらテーブルの下に
もぐりこんだ様子だった

3つあった扉は仲間達によって閉められてフロアーに残っていた数名が
取り残されてしまった



  (…どこで待機してたのかしら…)

ユキは小型のコスモガンを持っていることを確認すると持っていた
バッグの中からハンカチを取り出して不安そうに口元に持っていく
ふりをしながらそのハンカチを折った








  「あぶない!」

島と相原はエミリーを庇うように扉の外へ押し出して伏せた、が次の
瞬間扉が閉まってしまった

  「ユキ!」「ユキさん!」

二人は同時に叫んだが二人が見たユキは長いドレスをまといながら身を
隠すように伏せた所だった

  「古代、中の様子は見えるか?」

すぐ島が連絡を取った

  <こちら南部、大丈夫だ中は見える…が余りいい状態ではない。>
  「すまん、ユキが残されてる…俺も相原も一緒だ。今そこへ行く」

島と相原は近くのSPにエミリーを任せると走って本部へ向かった

エミリーは震えていた

  「…ケリーが…私のケリーが中に…」

SPを振り切って中へ入ろうとするがエミリーはその場から引きずられる
ように建物から出されてしまった





  「古代!」

二人が本部に戻るとみんなが一様に難しい顔をしてモニターを凝視していた

  「…ユキは?」

一緒にモニターを見ると人質が一か所に集められていた

  「4人か…」

ユキとケリー…それと南アメリカ代表のシムとそのSPだった







  <お前達の目的はなんだ?>

シムが聞くと

  <お前達が独占しようとしてるものを全て…だ。>

レーザーガンを4人に向けたまま男はそう言った

  <俺達はずっと我慢してきた。お前達だけ富を得ようなんてそんな
   の横で見ていられるか!>

男はリーダーなのかシムに向かってそう言い放ったがモニターがたくさん
あるのは知っているのでその中の一つのモニターを見ながら

  <ふふふ…これはこれは美しい…>

ユキを見てリーダー格の男がレーザーガンをユキに向けた

  <森雪さんだね?ようこそ…勇敢なヒーローの古代はいないねぇ…
   そうだ、あんたは使えそうだ…>

ユキはその男を無表情で見ていた

  <援けて、って叫んでみろよ。彼氏がすっとんで来てくれるんじゃ
   ないか?まぁここに突っ込んできたら即射殺だけどな!>

男はそう言って笑った。

  <来るわけないでしょう?>

ユキが小さくつぶやいた日本語がその男に聞こえた

  <え?なんか言ったか?>

男の声が少し上ずったように聞こえた

  <来るわけないって言ったの聞こえなかったの?>

ユキが先程と違って鋭い目線で男を睨みつけた

  <へぇ…なかなか強気なねぇちゃんじゃねぇか…後でたっぷり愉しむ
   ことにするか…>

男は視線をケリーに変えた

  <お前達、我々を解放しないと大変なことになるぞ!>

ケリーはそう言うとユキを守るようにユキの前に立ったがレーザーガン
の銃口で軽く殴られてふっとんだ

  <おぼっちゃまの出番じゃないんだよ…これは遊んでるんじゃない
   俺は本気だ…>

リーダー格の男はケリーを見ていなかった…ユキを見ていた





作品名:yamato… 古代とユキ 7 作家名:kei