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yamato… 古代とユキ 7

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出航



ヤマトが再び飛び立つ、と言う事でドッグにはマスコミがずらっと並んでいた。
マスコミの前を新しい防衛軍のユニフォームに身を包んだ乗組員がタラップを
上がって行った


進はその様子をヤマトの第一艦橋から見ていた。ユキと相原がその姿を一緒に見ていた

  「この制服じゃなんだかヤマトじゃないみたね。」

ユキが上官のジャケットを着た進と相原を交互に見て言った

  「そうだな、ちょっと違和感あるかな。」

進が笑って言ったが相原は

  「ユキさん、何言ってるんですか?ユキさんこそその防衛軍の女性の制服…
   ここに立ってるとめっちゃくちゃ違和感バリバリですって!」
  「なんですって?好きでこの制服着てるわけじゃないのよ?」

ユキが相原を軽く小突いた

  「あ~あ~ドレス姿のユキさん、キレイだったのになぁ…あんなにおとなしそうに
   見えたのに…あれじゃぁ各国のVIPは勘違いしますよねぇ?艦長代理?」

おどける相原に

  「ははは、そうだな。」
  「古代くんまで!」

3人がイスカンダルからの帰りのように楽しく話していると第一艦橋のエレベータの扉が開き操縦士と副操縦士、砲手補佐と機関室長とレーダー士が入ってきた。みんな並ぶと一斉に敬礼した

  「ご苦労。全員配置に付き出航前の最終チェックに入ってくれ」

進は再び“艦長代理”としてヤマトの出航の指揮を執る。その姿をユキは後ろから見ていて自分だけ置いていかれる寂しさとその姿のたくましさをまぶしく思う複雑な感じで見ていた

  「ユキさん寂しくなりますね」

相原がユキの横に来てそうつぶやいた。

  「相原はチェック、済んでるのか?」

進が間髪いれず相原に確認する。そこにいるのは古代進ではなく“艦長代理 古代進”だった

  「艦長代理、チェック済んでいます。」

進はよし、と言うと全員の様子を見渡す。新しいクルーはそこにユキがいた事で落ち着かない様子だった

  「時間をかけるな!きびきびやれ!」

早速指導が入る。ユキと相原は視線を合わせると苦笑いした

  「古代艦長代理、出航前のお忙しいお時間にお邪魔しましてすみませんでした。
   航海のご無事をお祈りしております。」

ユキが進に向かって敬礼すると進も敬礼で返す

  「艦長代理、長官秘書殿をどうぞタラップまで送ってください。下には藤堂長官も
   いらしてますし…ご挨拶もされるでしょう?それにチェックはまだ済みそうもない
   ので…ここは私が見ますからどうぞ…」

相原が気を利かせて言った。確かにタラップの下には藤堂もいる

  「そうか?じゃぁちょっと長官に挨拶してくる。戻ってくるまでにチェックを終わらす
   ように!」
  「「「了解!」」」

相原以下は敬礼で答えたが相原だけは敬礼の手の先が“さっさと行け”と言わんばかりにヒラヒラさせていた



  「いってらっしゃい…」

ユキはエレベーターの中で進の腕に自分の腕をからめた、と同時に進がユキをぎゅっと抱きしめた

  「待っててくれな?任期は一年だけど時々戻ってくるから…」

腕の中でうなずくユキのほほに手を添えるとユキの顔を少し上に向けてそっとキスをした





  「藤堂長官」

二人でタラップを降りて進が長官の前に立った。ユキは長官の後ろに回った

  「ヤマトが飛ぶと我々の士気も上がる。ヤマトは希望の艦だ…すばらしい艦だ…」

藤堂も進も沖田が乗っていない事が残念でならなかった

  「海賊が出没する事が増えてきている。護衛艦としてしっかり輸送船団を
   守ってくれ。航海の無事を祈る」

藤堂が敬礼するとその場にいる全員が敬礼した





  「ヤマト発進!」

進の済んだ声が管制塔に聞こえてくる。人類が再び地上に戻るのも数週間、となっていた。ヤマトは希望の光をまとい青空の中飛び立っていった

作品名:yamato… 古代とユキ 7 作家名:kei