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yamato2 それから 2

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  「まさか…あの暖かいものは…」(島)
  「そう…テレサさんの血が…島くんに流れてる…」(ユキ)
  「テレサは…俺を助けて…自分を犠牲にして……」

島が頭を抱えた

  「違うわ…島くん!テレサさんは自分を犠牲にしたんじゃないわ。」

ユキが静かに声を掛けた

  「一緒に生きたいって真剣に願っていたの。島くんに生きてほしい、って…
   お願い、テレサさんの気持ち…わかってあげて?」

島は言葉を失っていた。

  (俺は…テレサを殺して生きてしまった…)






  「…悪い、一人にしてくれ…」

島がポツリと言った

  「島…」

進が何かを言おうとしたが

  「出て行ってくれ…頼む…」

絞り出すような言葉にユキがベッドサイドから離れると進の車いすを押して部屋を出た。

部屋を出るとクルーが扉の外にいた












  「もっと別の言い方があったのかな…」

進は肩を落としてそうつぶやいた。クルーは全員南部の部屋に集合していた。

  「だけど…どういっても同じだと思うけどな…」(太田)
  「ヤマトの状態と地球の状態と自分の状態…全部一度に頭の中で処理しきれ
   ないだけだと思う。」(相原)
  「そうかもしれんな…今はそっとしていてやろう…」(真田)

真田の言葉に全員が頷いた。






  「古代くん…」(ユキ)

進は車いすに乗ったままぼんやり窓の外を見ていた。

  「地球市民はすごいな…あれだけダメージ受けたのにすぐに復興にあたって
   働いてる…」
  「私たちは…ゆっくりでいいじゃない?」

ユキが車いすの前に座って進の手を取った

  「温かいでしょう?私達、生きてるの…ガミラスと白色彗星帝国…二つの
   大きな戦いを潜り抜けて生きてる…って奇跡だと思わない?ガミラスとの
   戦いは後1か月遅かったら人類が滅亡していた…白色彗星はどう?後一日
   飛び立つのが遅かったら…テレサさんが白色彗星の邪魔をしなかったら
   地球市民は奴隷になっていたのよ?自分たちを信じてきたから未来を
   作ることができた…信じましょう?絶対島くんはわかってくれるわ。」

ユキが笑顔でそう言うと進も自然と笑顔になった

  「…そう、笑って…私の為に…」

ユキはそっと進に優しくキスをした








作品名:yamato2 それから 2 作家名:kei