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永遠に…の傷跡 1

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真田の部屋は山崎の部屋から3つ隣だった。真田の部屋の扉をノックすると軽い金属音をたてて扉が開き進が中に入ると扉はしまった。

  「ずいぶんゆっくりだったな。」

真田の問いに
  
  「少し山崎さんと話しました。島、伝言だ。大丈夫、エンジンは任せろ、って。」

島に向かい進がそう言うと

  「分かった、早速航海班に連絡してワープスケジュールの練り直しさせましょう
   一月かかる予定だったが…どれだけ短縮できるか…」

島は通信機で太田を呼び出すとその旨を伝え航海図の見直しとワープスケジュールの練り直しを伝えた。

  「それから島、頼みがある。相原に連絡してヤマトの乗組員の家族の安否を調べて
   連絡してほしいと伝えてくれ。………俺だけ…ユキが生きてるってわかっても…
   なんか不公平じゃないか。島だって次郎君が無事だったか知りたいだろう?」

真田は自分以外の人間に目を向けられる事になったことをうれしく思った。これで進の事は大丈夫だ、と思い島とアイコンタクトとった。

  「わかった、今連絡入れていいか?」

そう言うと今度は相原を呼び出して早速連絡を取ってもらった。最近相原は独自でそれを調べようとしていたがお墨付きになったのでうれしそうにその連絡をもらうと速攻通信室へ走って行った。

  「次郎、無事だといいんだがな。あ、古代、疲れているところ悪いがちょっと強行
   スケジュールで行きたいんだ。重症患者もこの2,3日で落ち着いてきたし連続
   ワープの距離を最大で行きたいんだ。ちょっときついがそれによっては3週間で
   地球に到達できるかもしれない。太陽系に入れば個々の通信も可能になる。
   太陽系に入れば他の艦や惑星の磁場でワープポジションを探すのが大変だ。
   でも今だったらどんなワープもできる。」

  「一日でも早く戻ってユキを安心させてやれ」

真田が一言口をはさんだ

  「ユキのためだ。他の乗組員の家族の事もあるが今は誰よりもユキだ。」

進は昨日の島と相原の会話を思い出しサーシァとスターシアの会話を思い出した

  「しかし、ヤマトは…」

進が反論しようとしたが

  「これは第一艦橋ならびに工作班の希望でもある。ユキは最初の航海でも自分の命を
   顧みず戦った彗星帝国の時はどうだ?密航までしてみんなを助けてくれたじゃないか
   イスカンダルの暴走の時は母を失ったサーシァの母になり…今回は地球で決死隊の
   中で戦ったんだ。ただ一人のためだけだが…みんなが望んでいるんだ。古代、みんな
   の気持ち受け取れ。」

真田が言うと

  「そうだ、古代、ヤマトも今回ユキが乗っていないこときっと残念がってる。航海班は
   全力をあげて一週間早く帰りついてみせる、と豪語していた。昨日の夜からすでに
   計算させてるからそろそろ上がってくるころだ。」

島がそう言うと

  「いいか?古代、覚えておけ。ユキがいなくて困るのはお前だけじゃないってことだ。
   佐渡先生なんか畳の部屋にいるときは抜け殻になってるし計器の点検しないから
   いざって時に困ってるみたいだ。毎日ユキが点検清掃してること知ってるくせに
   ひとりじゃできないんだ。だから一つ私の仕事が増える。」
  「真田さんも困る人の一人なんだ。俺もなんですよ。航海班っていつもせわしないんです
   工作班もそうだと思うんですが気がつくとお昼とか平気で抜いてるやついっぱいなんで
   す。でもユキはちゃんとチェックしてて忙しいとサンドイッチとか作って持ってきてくれたり
   わかるか?ユキはそれだけじゃない。機関部の人間にもお前の部下も全員のマドンナ
   なんだ。いるだけで精神安定剤みたいなもんなんだよ。」

真田と島にそう言われ

  「お前の顔を見るのが…ユキにとって一番の幸せだろう?俺たちはユキのために
   そうするんだ。最初はお前の許可が必要かと思ったが話にならない!…という
   事で真田さんとさっさか進めさせてもらう。」

そう島に言われると真田の部屋を追い出されてしまった



  
作品名:永遠に…の傷跡 1 作家名:kei