永遠に…の傷跡 4
ユキは真っ白な部屋に寝ていた。左肩に疼くような痛みがある
痛みのせいで目が覚めるとそこに肌の色の違うヒトらしき姿があった
動いてはいけない…とそう言った
自分が捕虜になったことはしばらくしてわかった
………信じられないわぁ………
………きれいな顔してるもんねぇ………
………よく平然と歩けるわね………
………古代さん、かわいそう!………
………でも古代さんも見捨てたんでしょ?………
………それでも古代さんと結婚するつもりなのかしら?………
………何人お相手したのかしら………
………妊娠しなかったのねぇよかったじゃない………
………俺と、どうよ。古代より敵さんよりいいかもよ!………
やっと自由になれたと思ったのに
ヤマトが…古代君が帰って来たらすべてが終わりだと思ったのに
私なんて死んでしまえばよかったのよ。
アルフォン少尉があの場で私を撃ち殺してくれればよかったのに!
そう…私なんて…消えてしまえばいい…