永遠に…の傷跡 4
「いいのか?入って…」
真田が静かに入ってきた。
「ユキとの付き合いは俺らより長いじゃないですか。」
「佐渡先生の診療所から薬がごっそりなくなっていたそうだ。アナライザーが調べに
行って確認したそうだ。ユキは体調が悪くなって…でも仕事休んでる状態じゃないと
判断して誰にもわからないように薬を調達しようとして…」
「ユキらしいな。栄養剤ももらってくれば良かったのに…しっかりしてるのか…
どうなのか…しっかりしてそうで…抜けてるんだよな…」
「ほんとうだな…」
真田は力なく笑った。
イスカンダルの帰りもそうだった。まだテストしていないコスモクリーナーを作動させて…
あの時のユキも冷たかった…
「長官にすぐあの爆弾の解体にかかりたい、と申し出たんだ。」
「休みは返上してしまうんですか?」
「俺は何かに没頭してた方が何も考えなくていいって思ったんだが…」
「長官に却下されたんですね。」
「あぁ、残念ながらな。今長官が図面を保管してるそうだ。誰にも見せないから…
休暇が明けたら渡すといわれて…」
「長官の方が上手でしたね。」
進も真田が無理して働いていしまうことはわかっていた