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永遠に…の傷跡 6

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ユキの戦いⅤ


進はユキの顔をやさしくなでた。

  (俺が宇宙を飛んでる間もユキは戦っているんだな…)

宇宙への勤務の時も笑顔で送り出してくれる…俺はユキの事なにも考えてなかったんだな


その時ふとユキの目が覚めた

  「ユキ…気分は?」

薬が切れたのか少しだるそうな感じではあるが午前中に目覚めた時に比べるとすぐ焦点が合ったような感じだった。

  「古代くん…うん。…ここは…どこ?」
  「ここ?中央病院のVIPルームだよ。ほら、まるで第一艦橋のようだろ?」

ユキの目が覚めたのに気付いてみんながやってきた。

  「山崎さんも昨日はついていてくれたんだ。でも家族が心配だからって帰って行ったよ」

ユキの目に涙がたまる

  「ありがとう…ヤマトのおかげで…お疲れ様でした。」

吸入器があるので話しにくそうだ。真田が佐渡を呼んだ

  「先生、ユキ、目が覚めましたよ。」

計器を見ると数値が午前中と比べると上がってきてるのがわかる。しばらくすると佐渡が走ってきたのだろう、息を切らせながら入ってきた。

  「おぉ~随分と顔色も良くなって…ベッピンさんがもったいないが酸素はまだ外せない
   ようじゃな。喉は乾かんか?冷たいのはだめだぞ。おお、ちょうどいい、太田、そこの
   キッチンの電気ポットに水入れて湯を沸かしてくれ。で35度設定にしておけばちょうど
   いい湯ざましになるじゃろう。」

太田はミニキッチンで言われた通りにポットの準備をした

  「佐渡先生、ユキさんの為に…ユキさんのためだけにリンゴジュスを買って来たんですが
   これはまだ飲めない…ですかねぇ…」(相原)
  「そうじゃなぁ…明日の午後常温で1/3くらい湯ざましで薄めれば何とか大丈夫かのう」
  「よかったぁ~ダメですよ、古代さん飲んじゃ!ユキさんの!ですからね!!」(相原)
  「ユキ、今回相原大変だったんだぞ?幕の内さんと料理の打ち合わせまでして
   頑張ったんだからな!」(島)
  「島さん!結構幕の内さんからダメ出し食らったんです…内緒にしておいて下さいよ」
 
ユキは第一艦橋でくつろいでいる時間を思い出していた。進と島が仲良さそうに話してると思ったら次の瞬間喧嘩が始ったり…真田さんはコンソールの上に図面開いて難しそうな顔してて…太田君は真面目に航路計算の確認してて…相原くんと南部くんはいつも女の子の話。
そこに山崎さんのダンディ話が加わって…
戦闘がないといつもこんな感じだった。
作品名:永遠に…の傷跡 6 作家名:kei