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永遠に…の傷後 11

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  <じゃぁあんたも軍内部にはかなりくわしいんだろう?>

後藤はかなり喰いついてきた

  「まぁ…ヤマトに関しては泉どころじゃぁない。ところで何を探してる?」
  <森雪の居どころがわかれば一番なんだがどうもそれは調査済みらしくてな…一番金になる
   部分はおあずけくっちまった。>
  「依頼主はあんたに何を探れって言われてるんだ?俺が知ってる事なら話してやってもいいぞ」

しばらく間を置いて…

  <直接話したいが…>
  「私はできればこのままがいいんだが…面と向っては言えないことだってあるかもしれん」
  <電話じゃ信用できん!>
  「電話だろうが実際に会おうが記事にするのに関係あるのか?だいたい森雪の名前は出て
   ないがあの記事はどう見てもやましい事があったとしかとらえられん。あれは事実か?」
  <…事実かどうか…俺は聞いたまま、感じたままを記事にしただけだ。……あんたどこから
   電話してるんだ?>

明らかに向こうは逆探知しようとしてるらしいが…

  「逆探知なら無理だ。」
  <そんなヤツを信用できるか!>
  「…別に故意にそうしてるわけじゃない。ちょっと前にふざけて携帯いじってたらその部分が
   使えなくなっただけだ…機械いじりが好きなもんでね」

あながち嘘ではない

  「…何を知りたい?俺が知ってることは教えてやる」
  <お前は何が知りたいんだ>
  「簡単なことさ。あんたにこんな仕事させてるヤツの顔を拝みたい、それだけだよ。」
  <……なぜだ?>
  「お前を通じて話すより俺が直接話した方が高く買ってくれそうじゃないか。」

山崎の顔は笑っていた

  <そんなことしたら俺の仕事がなくなるじゃないか。>
  「…取引だ」

男は無言になった

  「あんたがバックを教えてくれたら…あんたに情報を流そう…しかしウソをついたら…あんた
   をつぶしてやる…あんたフリーだろ?フリーの記者なんか簡単につぶせるんだよ。」

山崎の落ち着いた声が相手を威圧する

  「どうなんだ?」

山崎が少し声を荒げそうになった時電話の相手の声が変わった


作品名:永遠に…の傷後 11 作家名:kei