永遠に…の傷跡 13
ユキの戦いⅩⅡ
「…でも古代と森雪って別れたんだろう?」
中島が後藤の顔を見ながら山崎に聞いてきた
「…ん、あぁ…そうだよ、可哀想に…きっと生活班長は泣いてると思う。」
山崎は最後までだましとおさないといけないと思いそう言った
「…お前たちがそう仕向けたんだろう?」
山崎の声はさらに低くなった
「…知ってること全部話した方が身のためだと思うよ。織田さんに脅されたとかないの?」
太田はいつもの口調を崩さない
「…織田さんは長官になってヤマトを自由にする立場にいたいんだ。だから南部くんを次期
戦闘班長にするつもりで買収してる。事実森雪の居どころは織田さんが南部君から聞きだした…
後、森雪が中央病院にいるかもしれない、とひょっとしたら敵将の子供を堕ろして入院してる
かもしれないから探れと…シークレットで個室を佐渡先生が抑えてるって仕入れてきて…
でも実際はガセだったけど…後藤と一緒に記者のふりして行ったし反対に軍服着たまま
個室に行こうと思ったが個室までたどり着けなかったんだ。
でもな、ヤマトの中にも裏切り者がいるんだ、お前たちも気をつけろよ。」(中島)
「そうかそうか。ありがとう、話してくれて…まぁ俺たちに話したところで中島さんの処遇がどうな
るかわからないけど…どうする?もう地球の地踏めなくなったら!」(太田)
すごい事言ってるが太田の口調は変わらない
「しばらく…ここで二人でゆっくりしてよ。ここの電話は預かっておくので…誰とも連絡取れない
からね!」
太田はそう言うと笑いながらフロントとつながってる電話を抜くと小脇に抱え山崎と共に部屋を出た
作品名:永遠に…の傷跡 13 作家名:kei