二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

永遠に…の傷跡 14

INDEX|1ページ/10ページ|

次のページ
 

ユキの戦いⅩⅢ


進と島が戻ってくると今度は真田と山崎が食事に行った
そこへ丁度院長の山下と婦長の山田がやってきてユキの顔色のよさにびっくりしていた。

  「昨日は主湯を少し食べました。今日ももうすぐ運ばれてくると思います。」

ユキのしっかりした口調に山下ももう大丈夫だろうと思い

  「主湯の次は1分粥、とどんどんお米を増やしていきましょう。後二日栄養剤の点滴をして
   この間に少しずつ食生活を戻していくようにしましょう。薄めたジュースなどもそろそろいいでしょう。
   ただしかんきつ系はまだだめですよ。りんごなどの酸味の少ないもので薄めて…飲んでくだ
   さいね。冷たくしたりしてはいけません。」
  「わかりました」

看護師の山田は点滴を変えて

  「終わったら抜いてください」

そう言って戻って二人は戻って行ったと同時に相原と南部、太田がベッドの所へやってきて

  「さっき真田さんと山崎さんには話したんですけどこれから二週間あるでしょ?南部重工の
   プライベートビーチに一緒に行きませんか?調べたら大変なのは都市部だけだから…
   うちのビーチは無傷なんですよ。せっかく長官があと二週間くれたんで…ユキさんものんびり
   地上で養生した方がいいと思うんですよ。真田さんと山崎さんはOKなんです。後は古代と
   島…とユキさん。」(南部)
  「私は…無理なんじゃないかしら…」(ユキ)
  「大丈夫ですよ、ちゃんと医師連れて行きますから…佐渡先生をね。もし佐渡先生が無理なら
   保養所の方から医師呼びますし!」(南部)
  「俺はいいが…山崎さんがよく了承したなぁ」(島)
  「山崎さんはファミリーで参加ですよ。息子さん無理でも奥様とね!」(相原)
  「こうして地球に全員そろってる事なんてほとんどないんですから…行きましょ?」(太田)
  「どうする?古代くん?」(ユキ)
  「どうするって…ユキの顔に“行きたい”って書いてあるんだけど…」(進)
  「でもどうやって現地に行くんだ?」(島)
  「ふっふっふ…親父のプライベート機のジェットが現地にあるんですよ!バッチリです」(南部)
  「それも手配済みなのか?」(進)
  「あたりまえじゃないですか!後は佐渡先生です。休憩時間見計らって電話してみますね。」

相原が時間を確認するとまだ10時だった。真田と山崎が戻って来たので南部と相原と太田が802へ食事へ向かった。

  「ユキ、表で主湯持った人にあったから貰って来たぞ。」

真田が進に主湯を手渡した

  「頂こうか?」

進が聞くとユキはうなずいた。ユキが食べてる間真田と山崎と島は別の部屋に行った

  「そう言えば山崎さん無断外泊しちゃったんじゃないですか?」(島)
  「そうなんだよ、気がついたらあの時もう夜中だったもんなぁ…で、朝電話すればいいか、って
   思ったのに二度寝しちゃって…で、ヤバイ…って思ってたら…さすがだなぁって思ったよ。
   南部くんには…」(山崎)

そこで意外な名前が出て来たので島と真田は顔を見合わせた

  「艦長代理と島くんが食事に行ってるときこっそり電話したんだ。そしたら家内が偉いご機嫌で
   なんて言ったと思う?」(山崎)
  「もったいぶらないで教えてくださいよ」(島)
  「“朝一番で南部さんからカード付きのバラの花束いただいちゃったわ!それより大変だった
   みたいね。でももう落ち着いたって…良かったわ。いつまでもそちらにいてかまいません
   からね~”だと。南部はあれからフロントに行ってカードと花の手配をしていたんだ。普通の
   男には出来ないことだね…。あの人物と昨日の人物が同一の人と思えないんだ…南部が
   モテるのはバックが南部重工、ってだけじゃなさそうだ。しみじみ艦長代理より南部君と
   くっついた方が生活班長にとって幸せだったんじゃないかなぁって思ってしまったよ。
   南部君の立候補宣言あながち冗談じゃなかったかも?って思ったよ。」(山崎)

島と真田も笑えなかった…
作品名:永遠に…の傷跡 14 作家名:kei