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永遠に…の傷跡 16

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  「じゃぁ…古代くん…」

長官室から2人で出てきてエレベーター前のフロアーに出てきた。
軍内部ではまだあの噂が流れていた

  「ユキ、本当に大丈夫か?」

進は心配になってそう尋ねると

  「大丈夫よ。古代くんもいるし…みんなもいるし。仕事終わったら連絡ちょうだい。いつもの
   カフェで待ってるわ。」


  Tween…


進は誰もいないのを確認するとエレベーターの扉が開くまでの一瞬の間にそっとユキにキスをした

ユキは突然の事にびっくりして唖然としてると

  「じゃぁ…後で…」

そう言ってさっさとエレベーターに乗って行ってしまった




誰かに見られたかもしれない…エレベーターに乗ってた人が一瞬見てたかもしれない…

そう思うと頬が熱くなってきたのを感じそっと唇に触れた





進とユキは気付いていないが庁舎の最上階がカフェになっていてユキたちをのぞき見る男たちの目があった。
しかし下からは光を反射する作りになっているので中の様子は見えない

  「あ~あ~古代もあんなことするんだぁ…」

南部がつぶやくと

  「撮りましたよ!決定的瞬間!!」

相原がカメラ片手に小さなガッツポーズした

  「他に見てたやつがいたらあの噂も下火になるんだがなぁ…」

真田がそう言いながら立ち上がると

  「俺はそろそろ行くぞ…まったくお前たちの野次馬に付き合わされちまった」

そうは言ってるが顔はしっかり笑っている

  「…俺もいい保養が出来た。相手が古代ってゆーのがちょっと気に食わんがあのユキの顔見たら
   何も言えないよな。俺も戻るとするか…お前たちもいつまでも油売ってないで戻れよ。」

島が太田に“行くぞ”と言ってみんな立ち上がる


地上は建設ラッシュ中。復興は順調に進んでいた



                                 END
作品名:永遠に…の傷跡 16 作家名:kei