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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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弟君は、私に自分たちが旅してきたことについていろいろ話してくれたおかげで、すぐに彼とは仲良くなれた。彼が優しそうな子であるというのも思うが。
彼は、兄が国家錬金術師になったときのこと、旅で得た経験等、短い間にたくさん聞くことができた。そして、弟君は私にこんな質問をしてきた。
アルフォンス「そういえば、ヤマモトって、珍しい名前ですね。もしかして、あなたは{シン}という国から来たんじゃないかなぁとさっきから気になっていたのですが。」
山本「いや、それが違うんだ。そのシンという国の更に東の島国出身なんだ。自然豊かで中々いいところだよ。それに、ヤマモトは苗字なんだ。苗字と名前がこの国と逆になっているのさ。
ところで、どうしてそんな質問をしたんだい。」
アルフォンス「はい、僕たちの知り合いに{シン}からきた友人がいるので。」
私は軽く頷きながら、資料にそのようなことが書いてあったことを思い出した。たしか、シン国の王子だったはずだ