yamatoⅢ 太陽制御の後で 3
<序>
ヤマトが地球に戻って来て3か月が過ぎていた。
やっと地球防衛軍が地上に戻れる日がやってきた。
中央政府と地球防衛軍本部と平和の象徴が復興の象徴だった。地球市民は盛大にそれを祝った。同時に市民の住居も作っていたが市民の強い希望もあり住居より先に、という事だった。
落成記念式典にヤマトのクルー全員が呼ばれた。各大陸で協力し合い太陽がキケンと判断された時調査船が出たが全てボラーによって難破していた。その弔いをする予定もあった。第一艦橋のクルーは正装に身を包み厳粛な空気の中にいた。進は長官の右隣で艦長帽をかぶり緊張の面持ちで立っていた。進の横には真田と島が立ち後ろに南部、太田、相原、山崎が立っていた。ユキは藤堂の左に立ち白い制服だったが上着だけ白いジャケットを着ていた(完結篇の時に着ていた白い上着)
式典は最初に黙とうから始まった。大統領自らマイクを持ち真っ先に亡くなった宇宙戦士へ黙とうを捧げた。ヤマトのクルーもガミラスとボラーの戦いに巻き込まれ大変だった事を思いだした。
(白色彗星と暗黒星団帝国との戦いがなかったら…デスラーと再会した時
ヤマトはガミラスとボラーと両方と戦わなくてはいけなかった
かもしれ
ないな。もしも、そうだったらヤマトがシャルバートの救援を
受けら
れなかったかもしれない。すると地球は破滅してしまったかもしれな
いんだな。)
<黙とう…終わります。>
大統領が静かに言った。
<皆様もご存じのように地球は再びヤマトによって救われました。しかし
第二の地球探しに旅だった調査船はヤマト以外戻ってきませんでした。
銀河系という広い空間で繰り広げられていた宇宙戦争に巻き込まれ罪の
ない調査船が襲われた事…私は言葉にできません…銀河は広い…
広いのにこの地球と同じ艦橋の星は無に等しい事が分かりました。彼らの
功績をたたえます。>
どこからともなく拍手が沸き起こり会場内が拍手の渦になった。
<みなさま、本日は宇宙防衛軍、藤堂長官とヤマトのメインクルーを来賓と
してお呼びしました。ヤマトのクルーは全員呼んでいますが全員こちらに
お立ちいただけないので会場の来賓席にお座りいただいております。
ではここで長官の藤堂より一言…>
大統領はそう言うとマイクを藤堂に渡した。藤堂はマイクを受け取ると壇上に上がり胸ポケットから封書を取り出した。
<ただいま…ご紹介に預かりました宇宙防衛軍、長官藤堂でございます。
昼夜を問わず突貫工事で中央政府と防衛軍本部を優先していただき関係者
の方々には一人ひとりお礼を述べたいです。ありがとうございました。
我々のヤマトも今回はガルマンガミラスとボラーとの戦いに巻き込まれ
少なからず犠牲を伴い帰還しました。彼らの犠牲によって太陽は鎮圧し
今私達は地上へ戻る事が出来ました。この奇跡を私たちは忘れては
いけないと思います。そしてこれからですが銀河系の争いに巻き込まれ
ないよう、今後も精進していく所存でございます。今回、一時は地球を
征服しようとしたガミラスのデスラーが地球を助けてくれました。それは
ヤマトがあったから、と言うのもありますが…戦いからは何も生まれない、
と言うのがよくわかりました。最後の戦いは地球のすぐそばで行われた
ので自宅のモニターでご覧になった方も多かったと思います。我々は
常に危機感を持って任務を遂行していきます。>
藤堂が封筒に入った文章を読み上げると再び拍手が沸き起こった。
「そう言えば中央政府ってほとんど行かないな。」
式典が終わり中央政府の中を係員が案内してる時南部がつぶやいた。
「ユキはよく行くんじゃないか?」(島)
「えぇ、そうね。隣の大統領邸もよく行くわ。」
中央政府は北米にある。(防衛軍本部はトウキョウシティその隣に中央政府のアジア支部がある)中央政府の一部に防衛軍は所属しているのでユキも北米の出張が多かった。
「じゃぁあのマークも住んでるのか?」(島)
「そう。」
ユキはため息交じりで言った。島の複雑そうな顔…
「大丈夫よ、大統領との顔合わせ以外何もないわ。長官とずっと一緒だし。」
ユキはにっこり笑った。
(その笑顔がダメなんだって)
島は心の中でそう思った。
(俺も…そのユキの笑顔で癒された一人だからな…)
島はテレサを失って何も手に付かずにいた頃を思い出していた。
(ユキの笑顔だけが俺の心に入ってきた…親友の彼女だけど思わず抱きしめて
しまった…。細い身体だったけど暖かかった…だからあの古代の心も
救われたんだろうな。)
島はユキの後ろ姿をみながら小さくため息をついた
ヤマトが地球に戻って来て3か月が過ぎていた。
やっと地球防衛軍が地上に戻れる日がやってきた。
中央政府と地球防衛軍本部と平和の象徴が復興の象徴だった。地球市民は盛大にそれを祝った。同時に市民の住居も作っていたが市民の強い希望もあり住居より先に、という事だった。
落成記念式典にヤマトのクルー全員が呼ばれた。各大陸で協力し合い太陽がキケンと判断された時調査船が出たが全てボラーによって難破していた。その弔いをする予定もあった。第一艦橋のクルーは正装に身を包み厳粛な空気の中にいた。進は長官の右隣で艦長帽をかぶり緊張の面持ちで立っていた。進の横には真田と島が立ち後ろに南部、太田、相原、山崎が立っていた。ユキは藤堂の左に立ち白い制服だったが上着だけ白いジャケットを着ていた(完結篇の時に着ていた白い上着)
式典は最初に黙とうから始まった。大統領自らマイクを持ち真っ先に亡くなった宇宙戦士へ黙とうを捧げた。ヤマトのクルーもガミラスとボラーの戦いに巻き込まれ大変だった事を思いだした。
(白色彗星と暗黒星団帝国との戦いがなかったら…デスラーと再会した時
ヤマトはガミラスとボラーと両方と戦わなくてはいけなかった
かもしれ
ないな。もしも、そうだったらヤマトがシャルバートの救援を
受けら
れなかったかもしれない。すると地球は破滅してしまったかもしれな
いんだな。)
<黙とう…終わります。>
大統領が静かに言った。
<皆様もご存じのように地球は再びヤマトによって救われました。しかし
第二の地球探しに旅だった調査船はヤマト以外戻ってきませんでした。
銀河系という広い空間で繰り広げられていた宇宙戦争に巻き込まれ罪の
ない調査船が襲われた事…私は言葉にできません…銀河は広い…
広いのにこの地球と同じ艦橋の星は無に等しい事が分かりました。彼らの
功績をたたえます。>
どこからともなく拍手が沸き起こり会場内が拍手の渦になった。
<みなさま、本日は宇宙防衛軍、藤堂長官とヤマトのメインクルーを来賓と
してお呼びしました。ヤマトのクルーは全員呼んでいますが全員こちらに
お立ちいただけないので会場の来賓席にお座りいただいております。
ではここで長官の藤堂より一言…>
大統領はそう言うとマイクを藤堂に渡した。藤堂はマイクを受け取ると壇上に上がり胸ポケットから封書を取り出した。
<ただいま…ご紹介に預かりました宇宙防衛軍、長官藤堂でございます。
昼夜を問わず突貫工事で中央政府と防衛軍本部を優先していただき関係者
の方々には一人ひとりお礼を述べたいです。ありがとうございました。
我々のヤマトも今回はガルマンガミラスとボラーとの戦いに巻き込まれ
少なからず犠牲を伴い帰還しました。彼らの犠牲によって太陽は鎮圧し
今私達は地上へ戻る事が出来ました。この奇跡を私たちは忘れては
いけないと思います。そしてこれからですが銀河系の争いに巻き込まれ
ないよう、今後も精進していく所存でございます。今回、一時は地球を
征服しようとしたガミラスのデスラーが地球を助けてくれました。それは
ヤマトがあったから、と言うのもありますが…戦いからは何も生まれない、
と言うのがよくわかりました。最後の戦いは地球のすぐそばで行われた
ので自宅のモニターでご覧になった方も多かったと思います。我々は
常に危機感を持って任務を遂行していきます。>
藤堂が封筒に入った文章を読み上げると再び拍手が沸き起こった。
「そう言えば中央政府ってほとんど行かないな。」
式典が終わり中央政府の中を係員が案内してる時南部がつぶやいた。
「ユキはよく行くんじゃないか?」(島)
「えぇ、そうね。隣の大統領邸もよく行くわ。」
中央政府は北米にある。(防衛軍本部はトウキョウシティその隣に中央政府のアジア支部がある)中央政府の一部に防衛軍は所属しているのでユキも北米の出張が多かった。
「じゃぁあのマークも住んでるのか?」(島)
「そう。」
ユキはため息交じりで言った。島の複雑そうな顔…
「大丈夫よ、大統領との顔合わせ以外何もないわ。長官とずっと一緒だし。」
ユキはにっこり笑った。
(その笑顔がダメなんだって)
島は心の中でそう思った。
(俺も…そのユキの笑顔で癒された一人だからな…)
島はテレサを失って何も手に付かずにいた頃を思い出していた。
(ユキの笑顔だけが俺の心に入ってきた…親友の彼女だけど思わず抱きしめて
しまった…。細い身体だったけど暖かかった…だからあの古代の心も
救われたんだろうな。)
島はユキの後ろ姿をみながら小さくため息をついた
作品名:yamatoⅢ 太陽制御の後で 3 作家名:kei