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BIOHAZARD コードD -崩壊編-

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My friend!!



進夜「誰だ!?」
のび「撃つな人間だ!」

どうやら生存者のようだった
おれより年下の男の子が入ってくる
黄色い服にメガネを掛けていた

進夜「人間か?悪い悪い」

ワルサーP38をしまって握手をする
進夜「どうやらお互い、苦労するようだな。田中・進夜だ。よろしく頼むぜ」
のび「ええ、よろしくお願いします。野比のび太です」
進夜「さっきのガラス音と銃声は?」
のび「ええ、正門玄関がしまってたんで窓ガラスから侵入しようとしたら囲まれまして、もうとっさの思いでガラス撃ち抜いて飛び込みましたよ」
進夜「ああ、そうだったのか……ともかくご苦労さん」

のび太はソファに座る

進夜「大変だったな、ゾンビに襲われたのか?」
のび「ええ、おふくろに襲われた挙句、火災地帯を抜けてゾンビに囲まれたのを逃げてきましたから」
進夜「ああ……おれもだ……まったくいったいなんなんだよあいつらは?」
のび「さぁ?見た感じゾンビぽいですけんね」

進夜はガムをのび太に渡す
のび太は「どうも、ありがとう」といってガムを食べてふくらます

進夜「ああ、バイオハザードみてえだ。何がどうなっている」
のび「わかりませんけど、おそらくラクーンシティの再来ってことは確かなようです」

のび太はナイフを振り回しながら拳銃(グロック17)の微調整をしている
なかなか肝が据わってんな。触ったことあるのか?

進夜「ラクーンシティ……洋館事件後の悪夢の街か……」

さらにドアが開く!
ちゃき!のび太と進夜は再び入ってきた人影に銃を向ける

ジャイ「やめろ撃つな!」
のび「ジャイアン!」

入ってきたのはのび太の友人であるジャイアン、スネオ、静香であった
かなり体力が消耗しているようだ

ジャイ「の……のび太!」
のび「みんな!無事だったんだな!」

ジャイアンとのび太はハイタッチする

スネ「ハァ……ハァ……のび太ぁー鈍間なおめーがよく生き残ったな~」

息切れしながらスネオがのび太に言う、その場に倒れこんでしまった
のび太はスネオの頭をぽんぽんと叩く

のび「お前もなスネオ。しずちゃん。無事で何よりだ」
静香「のび太さんも途中ではぐれたから心配したのよ」

しずちゃんと呼ばれた女の子が静香なようだ
ツインテールの女の子でどうやら普通じゃないようだ……いや、いっけんそう思えるがまぁ違うだろう

ジャイ「のび太。この人は?」

ジャイアンが進夜を見て言う

のび「ああ、こちらは生存者の人だ。僕より先に保健室にいた……」
進夜「田中進夜だ。どうやらのび太くんのお友達のようだな。よろしく」
ジャイ「ああ、よろしく頼むぜ。ジャイアンって呼んでくれ」
スネ「ハァ…ハァ……僕はスネオさ……よろ……しく……」
静香「源静香です」

進夜は挨拶を終えるとスネオに肩を貸す
スネオは「ありがとうございます」といってソファに腰掛ける

進夜「中学生が4人、高校生1人……戦う学生が勢ぞろいだ」
のび「後の連中は?」

のび太がジャイアンに聞くと、ジャイアンは手を横に振る
ジャイ「さぁな、まったくわからず仕舞いだぜ」
進夜「そうか……きっと……オレのダチ公もただでは済まねえな」
のび「ええ、おそらく生存者は少ないだろう……だけどいないことはない……」

進夜はガムを噛んでふくらます

進夜「信じるか……生きてるって?」
静香「……ママは無事かしら……」
のび「しずちゃん……」
スネオ「どうしてこんなことになったんだろう」

それぞれ思う事はあるようだ

ジャイ「とにもかくにもいつここがやばくなるかわかんねーな……何かいい作戦はないものか……」
進夜「ああ、そうだな……作戦が必要になるだろう、なんせ街中クソヤローの雑魚ばっかだからな」
ジャイ「だからってここにいるのも……おい、スネオ。何かいい作戦ねえか?」

ジャイアンにふられてスネオは少し考える

スネ「えーと……そうだ!とりあえず落ち着くまで裏山に隠れているのはどうだろう?」
のび「裏山か……」
スネ「街の中は奴らでいっぱいだけど山の中なら生物もいないはずだよ!」
のび「なるほどな……そこで救助を待つのか……」
進夜「だが、食い物はどうする?この時期だとあんまり食いもんは生えてないだろう?」
スネ「コンビニとかがあるならそこで調達すればいいだろう、どうせ誰もいないんだし」

ジャイアンはスネオの頭をぽんと叩く

ジャイ「おいおいおい、結局ゾンビ渦巻く街へいかなきゃならないじゃないか」
スネ「あ……」

スネオは蹲ってしまう……
進夜はスネオの肩に手を置く

進夜「まっ、やってみねえことはねえだろ?いいじゃねえか、どうせここに立て篭もったって……な?」
のび「うん……そうだよね、しずちゃん」
静香「ええ、山の中が安全かはわからないけどずっとここにいるのもいけないと思うよ」
進夜「ああ。しっー聞こえるか?」

進夜が口元に手を立てる
ううううううううううううううう
ゾンビの呻き声が聞こえる
どうやら近いようだ

のび「くっそ!ゾンビの奴らが集まってきたようだ!」
進夜「急いだ方がいいよな」
ジャイ「いたしかたない、スネオの意見で大丈夫だよなみんな?」
静香「ええ」
のび「僕もそれしかないと思う」
進夜「……まっ、それしかねえよな」

ジャイアンはニッコリ笑ってスネオの肩を軽くたたく

ジャイ「よっしゃ!決定だぜ。そうと決まればおれとスネオは今の内に付近の店から使えそうなものと武器を集めてくるぜ」
進夜「ああ、今の時期なら探せば裏武器やもあるはずだ。がんばってな!スネオっち!」

スネオは驚く

スネオ「ってええーーーーー!?なんで僕まで?!」

ジャイアンは怒る

ジャイ「バカ!発案者はおめーだろうが!びびってんじゃねえ!」

スネオは手と首を横に振る

スネ「無理だって!殺されちゃうよ~~~!」
ジャイ「文句言うなよ!一発殴るぞ!?」

ジャイアンはスネオを落ち着かせる
スネオは涙目になりながら首を縦に振る

スネ「わかったよ!行くよ!」

進夜はワルサーP38をコッキングする

進夜「それじゃあおれらはこの学校を探索するか、何かあるかもしんねえかんな」
のび「うん、だけど、このままだと何かあったらバラバラになっちまいますね」
静香「そうね、何か連絡できるものがいいんだけど……」
のび「う~ん、何かあるかなー」

再び考え込む一同

進夜「携帯……スマートフォンがあればまぁ困る事はねえだろ」

ジャイアンが手を叩き、進夜に指をさす

ジャイ「それだよそれ!スマフォだ!さすがは高校生!頼りになるなる!」
進夜「あんまりうれしくねえ褒め方だね……まぁいいけどサ」
のび「そうか!スマートフォンを探そう、どこかにあるはず……あいたたたたた」

のび太がお腹を抱えて倒れこむ

のび以外「?」
のび「ああ~だめだ~その前に僕トイレいっていいかい?」

ざわ……ざわ……
のび以外「……」
保健室に沈黙が走る
さっきまで涙目になっていたスネオが笑う

スネ「ハッハッハッハッハ、まぁのび太らしいといえばのび太らしいけどね(笑)はやくいってこいよ」
進夜「化け物に気をつけろよ」
作品名:BIOHAZARD コードD -崩壊編- 作家名:シド