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こらぼでほすと 花見3

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 風呂から上がって居間になっている部屋に戻ると、机の上に、ちゃんと夜食と冷酒が冷やされていた。ビールは冷蔵庫に、というメモまで置いてある。
「おやつ、いらないな? 酒の肴が用意されてる。」
「ちょうどいい。とりあえず、ビールだな? 」
 刹那が、冷蔵庫からビールを取り出して、ふたりして乾杯した。「誕生日おめでとう。」なんて、今更なことを親猫はほざいて、コップ一杯のビールを飲み干した。


 翌朝、いつも通りに刹那は目を覚ましたが、親猫は沈没したままだ。久しぶりに、結構、飲んでいたから、ぐっすりらしい。しばらく、その寝顔を眺めていたが、黒猫は、それにも飽きて、また桜を眺めに庭へと出て行った。
 次の約束は、来年、また桜を眺める。もしかしたら、桜は無理かもしれないが、別の花でもいい。のんびりとニールと二人だけで、時間を過ごせるのは楽しいと思う。戦って、その先にあるものが、こんな穏やかな時間だとしたら未来は悪くない。もう、親猫の身体を心配することもない。細胞異常は完治した。まだまだ、これから親猫と時間は過ごせるはずだ。庭を散策していたら、スタッフが声をかけてきた。食事の時間についてだ。
 ブランチということで予約は入っているらしいが、時間までは確定されていないそうだ。
「昼前に、用意してくれ。・・・・まだ、寝てるんだ。ゆっくりさせてやりたい。」
 刹那自身も、それほど空腹ではない。昨晩、夜食は、ほとんど刹那の胃袋に納めた。昼前には、親猫も目を覚ますだろう。とりあえず、食事して、プラモデルでも探しに出かけようか、と、考えていた。
作品名:こらぼでほすと 花見3 作家名:篠義