作戦はアイスがカギ
俺は今朝から姿が見えないカイト兄を探して家の中を歩き回る。部屋に行ったけどそこはすでにもぬけのから。今日は一緒に買い物にいく予定なのに、カイト兄がいなきゃ意味がない…!!
台所には既にカイトの作った料理達が皿に移されるのを今か今かと待ち望む。
料理は置かれているがカイトの姿は見当たらなかった。
周りを見回すと椅子に座ってる『ネギと人生』を読んでるミクを発見した。
「ミク姉、カイト兄知らない?」
「カイト君?確か私が起きてきたときにはもういなかったよ」
「そっかー」
ミク姉が起きる前に既に居なかったってことは、かなり早くに居ないってことになるよな。ミク姉の朝はネギの水やりから始まるから…。
メイコ姉は低血圧で朝見かけたことないからまず間違いなくまだ寝てるし。
リンも俺が起きてきた時まだ寝てたし。
カイト兄どこいっちゃったんだろな…途方にくれる気分だ。
「たっだいまー♪」
鼻歌まじりな上機嫌な声が響く。
「…!!」
この声はまず間違いなくカイト兄…!!
俺がどれだけ探したと思ってるんだっ!!
「カイト兄!どこいってたんだよ!!」
「あっ、レン!!」
うっ…なんだよその可愛い笑顔は…!!!
文句をいってやろうと思ってたのに言葉が出てこない。カイトがあまりにも目をキラキラさせて嬉しそうな笑顔でいるから…。
そんな眼差しを受けてレンの胸はドキドキしてしまう。
「聞いてくれよ!野菜が足りないんじゃないかなって思ってフラフラしてたらお隣さんが野菜を分けてくれたんだよ。さらにアイスもいっぱいあるから持っていきなって!!こんなに嬉しいこともあるんだねv」
まるで恋人でもみるかのように甘い眼差しをアイスに向ける。
うっとり夢中なカイト兄をみると何故か無性に腹が立つな…アイスに…。
「……カイト兄…俺言ったよね?出かけるなら一緒に行こうって…」
笑顔でカイトに詰め寄る。
言葉とは裏腹にレンの後ろにはかなり黒いオーラが見える。
俺は朝からずーっとカイト兄を探して一緒に出掛けるの楽しみにしてたのに…!!
と、言葉は発せずとも威圧で伝わる怒りの気持ち。
「えっ、でも近場だし…」
「………」
「ごめん…」
謝るカイトは捨てられた子犬のようにシュンとする。
こんなカイトを見てしまえばこれ以上は何も言えなくなってしまう。
「…もういいよ。そのかわり次出掛けるときは絶対誘うこと!!わかった?」
「あぁ、わかった」
レンの不機嫌が直ったのが嬉しいのかカイトはまた笑顔で微笑む。
「レン、ごめんな」
「べ、別にいいよ」
カイトの大きな手で頭を撫でられた。
思わず顔が赤くなり、レンは顔を背けた。 子供扱いされてる感じがして嫌だが、カイトの手に触れられているのが嬉しくて何も言えない。
カイト兄がまた笑ってくれるのは嬉しいけど…気持ち的にはやるせない…。
「じゃあ朝ごはんの支度しちゃうな~」
カイトは買い物袋を持ち、朝食の支度とアイスを冷蔵庫にしまう為に台所へ向かった。
台所には既にカイトの作った料理達が皿に移されるのを今か今かと待ち望む。
料理は置かれているがカイトの姿は見当たらなかった。
周りを見回すと椅子に座ってる『ネギと人生』を読んでるミクを発見した。
「ミク姉、カイト兄知らない?」
「カイト君?確か私が起きてきたときにはもういなかったよ」
「そっかー」
ミク姉が起きる前に既に居なかったってことは、かなり早くに居ないってことになるよな。ミク姉の朝はネギの水やりから始まるから…。
メイコ姉は低血圧で朝見かけたことないからまず間違いなくまだ寝てるし。
リンも俺が起きてきた時まだ寝てたし。
カイト兄どこいっちゃったんだろな…途方にくれる気分だ。
「たっだいまー♪」
鼻歌まじりな上機嫌な声が響く。
「…!!」
この声はまず間違いなくカイト兄…!!
俺がどれだけ探したと思ってるんだっ!!
「カイト兄!どこいってたんだよ!!」
「あっ、レン!!」
うっ…なんだよその可愛い笑顔は…!!!
文句をいってやろうと思ってたのに言葉が出てこない。カイトがあまりにも目をキラキラさせて嬉しそうな笑顔でいるから…。
そんな眼差しを受けてレンの胸はドキドキしてしまう。
「聞いてくれよ!野菜が足りないんじゃないかなって思ってフラフラしてたらお隣さんが野菜を分けてくれたんだよ。さらにアイスもいっぱいあるから持っていきなって!!こんなに嬉しいこともあるんだねv」
まるで恋人でもみるかのように甘い眼差しをアイスに向ける。
うっとり夢中なカイト兄をみると何故か無性に腹が立つな…アイスに…。
「……カイト兄…俺言ったよね?出かけるなら一緒に行こうって…」
笑顔でカイトに詰め寄る。
言葉とは裏腹にレンの後ろにはかなり黒いオーラが見える。
俺は朝からずーっとカイト兄を探して一緒に出掛けるの楽しみにしてたのに…!!
と、言葉は発せずとも威圧で伝わる怒りの気持ち。
「えっ、でも近場だし…」
「………」
「ごめん…」
謝るカイトは捨てられた子犬のようにシュンとする。
こんなカイトを見てしまえばこれ以上は何も言えなくなってしまう。
「…もういいよ。そのかわり次出掛けるときは絶対誘うこと!!わかった?」
「あぁ、わかった」
レンの不機嫌が直ったのが嬉しいのかカイトはまた笑顔で微笑む。
「レン、ごめんな」
「べ、別にいいよ」
カイトの大きな手で頭を撫でられた。
思わず顔が赤くなり、レンは顔を背けた。 子供扱いされてる感じがして嫌だが、カイトの手に触れられているのが嬉しくて何も言えない。
カイト兄がまた笑ってくれるのは嬉しいけど…気持ち的にはやるせない…。
「じゃあ朝ごはんの支度しちゃうな~」
カイトは買い物袋を持ち、朝食の支度とアイスを冷蔵庫にしまう為に台所へ向かった。