なにも聞こえない2
誠くんと登下校するようになってから、一週間がたったある日。
俺は美穂に呼び出され、誰もいない廊下につれてこられた。
「話ってなに?」
「心あたりない?」
「…ないけど」
「あの子は誰なの?」
「あの子って?」
「最近、誠二と一緒に登校してる子よ!」
「え?…誠くんのこと?」
「たぶん…そうよ!」
「誰って…後輩だけど?」
「なんの後輩?部活なんかやってないでしょ?
近所とか?」
「…なんでそんなに誠くんのこと知りたいんだ?」
「いつも一緒だからよ」
「別に…誰と一緒にいてもいいじゃないか」
「良くない…。なんで一緒にいるの?」
「なんでって…あ、もしかして誠くんのこと
好きになっちゃったのか?」
「…最低」
「えっ…ちょっと…」
女の子って…わからない。
俺は美穂に呼び出され、誰もいない廊下につれてこられた。
「話ってなに?」
「心あたりない?」
「…ないけど」
「あの子は誰なの?」
「あの子って?」
「最近、誠二と一緒に登校してる子よ!」
「え?…誠くんのこと?」
「たぶん…そうよ!」
「誰って…後輩だけど?」
「なんの後輩?部活なんかやってないでしょ?
近所とか?」
「…なんでそんなに誠くんのこと知りたいんだ?」
「いつも一緒だからよ」
「別に…誰と一緒にいてもいいじゃないか」
「良くない…。なんで一緒にいるの?」
「なんでって…あ、もしかして誠くんのこと
好きになっちゃったのか?」
「…最低」
「えっ…ちょっと…」
女の子って…わからない。