G Generation Guardian
「君は…ギルドの出身か?長の彼は元気かね?」
「長を知っているんですか!?」
「彼は古い友人だ。…その様子だと何かがきっかけで旅に出されたのだろう?」
「はい。「世界を見てこい」と。事実、俺はギルドの外の社会を知りませんでしたから…。」
「それならば、この艦にいれば都合がいいかも知れんな。君の旅の目的も果たせるやもしれん。それにこちらとしてもパイロットと機体は多いほどいいのでな。」
「あ、ありがとうございます!これからトイレ掃除でもパイロットでも晩酌の御伴でもなんでもさせて頂きます!!」
「良かったじゃないのさ、レイ。」
「ああ。(いよっしゃあ!!お嬢様方とお姉様方確保だぜえッ!)」
ピーニャに対しては平静を装い短く返したが、内心は早くも桃色に染まっていたことは言うまでもない。思春期真っ盛りの少年に迸るリビドーは何人にも止めることは出来ないのだ。
「結局、私ら全員がこの艦に同行させてもらえるって事やね。」
「気に食わねえ奴もいるが、当てのねえ旅をしてるよかマシだ。まぁ宜しく頼むぜ、オッさん。」
「ああ。そして、君達は知らなければならない。この世界で起こっている事。そして、我々の「敵」についてだ。」
謎の戦艦と遭遇したことにより、この世界の真実を知る手掛かりを得たブレイド達。
GENERATION WORLDとは、ゼノンが指す「敵」の正体とは。
この混沌とした世界の戦乱は今、火蓋が切られようとしていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん