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島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)7

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  「気持ちいぃ…」

乳白色のお湯に浸かりながらほほを真っ赤にして湯船の周りの岩にユキは寄りかかっていた。

  「ふたりではいるのもたまにはいいだろ?」

進が得意気に言う。

  「もう、だめよ。」

ユキがほほを少し膨らませて横を向いた。

  「だってしょうがないだろ?」

進が笑う。ユキもその笑顔を見ると何も抗議できなくなる。脱衣場でキスをしながら脱がされてそのまま湯船に入って…ユキはその時の行為を考えるだけで真っ赤になる…が湯船にずっと使っているのでその行為を思い出して真っ赤になっているのかお風呂に浸かっている時間が長くてのぼせそうで真っ赤なのかわからなかった。

  「しょうがなくないわ?せっかくの温泉が楽しめないじゃない。」(ユキ)
  「いいよ、俺は楽しんだから。」


進はそう言うとユキの手を引いて抱きしめた。

  「あん…」

ユキのほっそりした首筋に進が舌を這わせる。と、同時に進の手がユキの敏感な部分に触れる。

  「ダメよ…のぼせ…ちゃう…」

ユキの反応に進の手は容赦なく動く。

  「ユキが俺を誘ってるんだよ…ガマンできなくなる…。」

進がユキの唇に自分の唇を重ねる。

  「今日…他の男がユキをどんな目で見てたかわかるか?みんなユキを見て
   見とれてた…ユキは俺の女だって見せつけたかった。」(進)
  「古代くん…」(ユキ)
  「こんな乱れる姿…誰も知らなんだ…俺だけなんだ…」

ユキは激しい進に身を任せた










  「お部屋のお風呂はいかがでしたか?」

夕食を準備している仲居さんがユキに声を掛けた。ユキは進との行為を思い出し顔から火が出そうな位真っ赤になったが傍から見たらお風呂上りだから、だと思うだろう。

  「女性のお肌にとてもいいんですよ。私達にも入れるお風呂を社長さんが
   作ってくれて入浴料はかかるんですがここの従業員はみんな仕事が終わ
   ると温泉に入って帰るんですよ。」

口は動いているが手はテキパキと仕事をしている。

  「社長さん、って南部さん?」(ユキ)
  「はい、そうです。社長さんは従業員の事をとても大切にされる方なので
   私達、安心して働けます。」

仲居さんは嬉しそうに話す。

  「聴けばお二人は新婚だそうで…」

その言葉に進とユキの顔が更に赤くなる。

  「いいですね、いい事も悪い事もいつかきっと“そんなことがあったね”と
   話せる時が来ますわ。」

仲居さんは食事の支度が終わると“終わった頃に参ります”と言って部屋を辞して行った。

  「この温泉、お肌にいいんですって。全然分からなかったわ。」

ユキが進を責めるような視線で見る。

  「いいじゃないか、気持ち良ければ。」

進が意味深な答えを返す。ユキはその進の顔を見て閃いたことがあった。それは内緒にしておく。

  「もう…(しょうがない、と言う顔をして)お食事が冷めちゃうわ。
   いただきましょう。」

二人は向かい合わせに座ると“いただきます”と手を合わせて食事を始めた。