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ガルマンガミラス滅亡の危機4

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  (すごい…あぁして断言できるなんて…総統は本当にすごい方なんだ…私、
   今もドキドキしてる…。まるで私に言われたみたいだった。カリスマ性の
   ある人ってあんな風に人を引き付ける力があるのね…)

リィはベッドの中でいろいろ考えた。

  (私に自信を持て、って言われても…なにも持っていない。)

リィはベッドのなかで自分の小さな手を見つめる。

  (総統の手、とっても大きくて温かかった。)

背中に置かれた手の事を思い出した。

  (え…私、総統の前で大泣きしちゃった…すごい恥ずかしい!)

更に目が冴える。

  (サラン様…私とっても恥ずかしいです…)

リィはうだうだしつつも気疲れからかいつの間にか深い眠りについた。















  「デスラー総統、ウルフが戻って参ります。」

タランがウルフの戻りを告げた。先ほどルダから連絡がありウルフが放射能除去の作業を終えてゲートの惑星付近まで来た事を告げた。

  「そうか…戻れるか。」

仮住まいははやり気を使う。デスラーは心底安心したようにおおきなイスの背もたれに身を任せた。

  「ただ…」

タランの眉間にしわが寄った。

  「どうしたのだ?」(デスラー)
  「どうも母星の天候が安定しないようで…。」

あれだけ宇宙が荒れたのだ。何事もなく今まで通り、と言う訳に行きそうになかった。

  「そうか…。」

デスラーは深いため息をついた。ふと立ち上がり窓辺に立ち眼下を見る。

  (今日は会っていないのか?)

昨日リィとラージベルがいた場所に目が行く。

  (もし…アンダンがまだボラーの支配下にあったらリィどうなっていたか…
   すでにベムラーゼの元へ行っていたのだろうか?ベムラーゼの事だ、最初は
   そばにおくが飽きたらすぐに別の女に手を出して…リィは若く美しいから
   多少ながくそばに遣える事もできそうだが…本妻はとても執念深いと聞いて
   いるからあの頼りない娘がどこまでそれに耐えられるか…アンダン自体、
   ボラーに影響を及ぼすほどの協力できる星でないことからリィも一夜で使い
   捨てになってしまったかもしれない。)

  「デスラー総統?」

デスラーは考え事をしていてタランの話を全く聞いていなかった。

  「すまん、つい考え事をしてしまった。最初から報告してくれるか?」

デスラーの言葉に少し驚いた表情を見せたタランだったがウルフが報告してきた事を告げの総統の部屋を辞した。












デスラーはルダにウルフからの報告とお礼を言いに宮殿にいた。

  「ルダ女王、ありがとうございました。なんとか我が母星に戻れそうです…が、
   今しばらく…市民が普段の生活を送れるようになるまでもうしばらくこちらで
   お世話になりたいのですが…。」

デスラーの申し出にルダは笑顔で答える。

  「なにを仰せでしょう…もちろんです。どうぞごゆっくりなさいませ。」

その横で揚羽も笑顔で頷く。

  「一部の部隊がガルマンガミラスに残り復興に向けて準備をしております。
   軍を再び送り出そうと思っております。」(デスラー)
  「わかりました。その時にまた異次元走行できるようご協力しましょう。」

ルダの言葉に深々と頭を下げるデスラー。

  「しかし…」

デスラーが一呼吸置いて顔をルダに向けた。

  「余り星の状況はよくない様子…落ち着いたら移住先をさがそうと思って
   おります。」

タランは静かにその様子をデスラーの後ろで聴いている。

  「…そうですか。周囲の星の状態も随分お変わりになったでしょう。他の星の
   影響もあるかもしれません。」

磁場の影響がどうでるか…未知数な事がありすぎる。

  「ガルマンガミラスへ市民が戻れるようになったらすぐに移住の準備をします。
   同時進行はさすがに…。」

デスラーが複雑そうな顔をする。

  「銀河系で?」(ルダ)
  「いえ…。銀河でこの赤色銀河の影響を受けていない所…となると地球のある
   方面のオリオン湾に近くなります。地球は我々にいい印象を持っていないはず
   …ゆえ近くなると余りよくないと思い…」

ルダが一瞬寂しそうな表情を見せた。

  「そうですか…。わかりました。シャルバートはいつまでいてもよろしいですわ
   市民の皆様の生活を一番にお考えくださいませ。」

ルダの言葉にデスラーとタランは安心して謁見を終えた。