ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1
コロシアイ学園生活 3日目
コロシアイ学園生活も、早くも三日目。
「ふああ……ねむ……って、あれ?」
朝7時に起きた香は、部屋の郵便受けに何かはいっているのを見つけた。
「ビラみたいですね……えーと、なになに?
『本日午後9時から、霊さんと華さんの3200m個人メドレー・タイムレース決勝を
50mプールにて実施します。
本番っぽい雰囲気でやりたいから、皆来てくれると嬉しいかな。
無理強いはしないけど、来てねー
追伸 厨房の配布箱ってのを使えば、
数分後に任意の人の郵便受けに欲しい物をお届けできるんだって。
それのお試しがてら宣伝してみました―
弥生 華』
ありゃりゃ、霊さんも誘おうと思ってたんだけど、これはちょっと無理そうですね;」
今日は、香はイティア達と一緒にクッキー作りをする日でもある。
あの後、SNSを流したところ、
私、牧園さん、イティアさん、理科さんに、さらに清掃さんと雲隠さん、恵美さんが作ってくれることになった。
なお、雪音さんは清掃さんと一緒に来るそうだが、
『クッキーとか作るの苦手だから皿洗いとかやっとくわー』
というわけでやや雑用係っぽいがそういう仕事をしてくれるらしい。
エーエルさんはと言うと、
『え、えと……すみません、お菓子作りは遠慮させてもらいます』
と、いつもの彼女らしくない歯切れの悪い文面で返答が返ってきたので、
香は何かあるのだろうと思った。トラウマとか。
「でもまぁ、これはこれで……皆に食べていただくタイミングができたとも言えますか」
と、ここでSNSを確認すると……
『ごめん、私今日その時間実験の取り出しあってさー、
ちょっと行けないわ。ごめん華ちゃん』
『理科ちゃんは来てくれないのか―、残念。
でも実験大事だもんね、しかたないね』
こんなやりとりが華と理科の間でされていた。
「理科さん、昨日の反応からして結構こういうイベント好きそうだけど……
実験じゃあ仕方ないですね」
そんなことをやりながら着替えを終わらせ、
「それじゃ、その分張り切ってクッキー作りますか!」
そう言って、昨日買った材料とレシピ本を持って学生食堂にむかう香であった。
作品名:ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1 作家名:暗妖



