機動戦士ガンダムRS 第38話 暁の宇宙へ
サオトメとマーク少将が先頭に立ちオーブに再度侵攻していた。
※
艦隊は、次々に量産機を発進させながらミサイルと主砲攻撃を行った。
※
それは、国防総省の司令室でも確認できた。
「レーダーに機影」
「ミサイル接近」
オペレーターが戦慄しながらカガリに報告した。
すでにオーブに防衛戦力が残っていないことは、誰であっても明白にわかっていたからだった。
※
「マン・マシーン群、オノゴロを目標に侵攻中」
その放送は、アークエンジェルに響いた。
ラミアス艦長は、紅茶を飲もうと一息つこうとしていたがその放送で中止になった。
※
それは、モルゲンレーテ社のモビルスーツ整備部署でも響きキラ大尉がフリーダムガンダムの方へ駆けた。
アスラン中佐は、勝てる見込みのない戦いだったため出撃するか迷っていた。
「迎撃。
モビルスーツ隊、発進急げ」
整備兵の命令で仰向けになっていたアストレイが次々と立ち上がった。
ディアッカ大尉は、それをただ眺めていた。
※
「カガリ」
国防総省の司令室では、キサカ一佐がカガリに指示を仰いだ。
「再度の会談要請を拒否すればやはりこうなるか」
わかっていた事態とは、いえやはり直面すれば後悔などがこみあげてくる。
※
「ウズミ様」
内閣府官邸では、首長がウズミ前代表に指示を仰いだ。
「わかっていた。
しかしコロニー軍が昨日あれだけの激戦をしたにも関わらず再度侵攻できる物量を誇っていたとは」
ウズミ前代表は、コロニー軍の物量を完全に読み違えていた。
※
オノゴロ島に向かってくるミサイルを生き残ったたリニアガン・タンクが迎撃していた。
しかしそれらも迎撃し損ねたミサイルで破壊された。
※
その震動は、モルゲンレーテ社にも伝わった。
「クソ」
ディアッカ大尉は、悪態をつくとバスターガンダムの方に走って行った。
キラ大尉は、フリーダムガンダムの許に急いでいた。
「キラ」
その時アスラン中佐が呼び止めキラの近くに走ってきた。
そしてキラの肩に手を置いた。
「この状況では、どのみち俺たちに勝ち目はない。
わかっているだろ?」
アスランは、暗い表情でこの状況を伝え質問した。
キラは、一瞬そんなことを聞くアスランに驚いたが軍人として冷静に考えれば当然だった。
「うん。
多分皆もね。
でも勝ち目がないから戦うのを止めてナチュラルの言いなりになるなんてそんなことできないでしょ」
キラは、勝ち目のない戦いに身を投じるのが自分だけじゃないことと戦う理由を告白した。
「キラ」
アスランは、軍人として合理的に考えてしまうためそれを瞬時に理解できなかった。
そんな2人の会話をディアッカ大尉が盗み聞きしていた。
「大切なのは、何の為に戦うかで。
だから僕も行くんだ」
キラは、自分の決断をアスランに話すとコックピットまで上るクレーンの階段を上り始めた。
「ほんとは、戦いたくなんてないけど戦わければ守れないものもあるから」
階段の途中でキラは、振り返るとアスランに本音をぶつけた。
その言葉でアスランの心の中で何かが動こうとしていた。
「ごめんね、アスラン。
ありがとう。
話せて嬉しかった」
キラは、アスランにまるで死別の前の挨拶のようなものをしてクレーンを上げた。
「キラ」
アスランは、まるで永遠の別れのように感じ無性にさびしくなった。
※
キラ大尉は、フリーダムガンダムを起動させると発進位置まで歩かせた。
※
「まいったな」
そこにディアッカ大尉がアスラン中佐の許に来た。
「ディアッカ」
アスラン中佐は、ディアッカ大尉がここに来るとは思っておらずびっくりした。
「オーブ軍・地球軍の連合軍に勝ち目がないという見解は、俺も同じだ」
ディアッカ大尉が自分の見解を述べた。
ディアッカ大尉の口調は、いつも通りだった。
しかしアスランは、その中にも重々しさを感じ状況の悪さをさらに認識した。
「やっぱりこんな戦況で出撃するなんて自殺行為だよね、隊長。
でも出撃命令を受けてるんでしょ?」
ディアッカ大尉は、迷っているアスラン中佐の背中を後押しした。
しかしそれでも簡単に答えを出せる状況では、なくアスラン中佐は苦悩でしかめっ面になった。
「確かに俺は、出撃命令を受けている。
でも俺は、それだけでなくあいつらを死なせたくない」
アスラン中佐は、自分の胸の内を告白した。
「初めて俺たちの意見が合うじゃないか」
アスラン中佐は、ディアッカ大尉とともに笑みをこぼした。
※
アークエンジェルは、迫りくるミサイルをイーゲルシュテルンとゴットフリートで迎撃した。
※
「連装副砲、撃て」
ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアの連装副砲が発射され2隻のアーカンソー級が撃沈された。
※
リズィーシーガンダムは、1隻のイージス艦に接近するとビームザンバーで船体を上下真っ二つに切り撃沈させた。
※
1機のマールスは、ベースジャバーに装備してある対地対空兼用のビームライフルで1隻のクラオミカミ級を撃沈させた。
そして手持ちのビームライフルで港近くにいた1機のM1アストレイを撃墜した。
※
コロニー軍の艦隊からは、ベースジャバーに載ったユーピテルが次々と発進した。
そして生き残って抵抗を続けるM1アストレイらに攻撃を加えた。
その結果1機のM1アストレイが撃墜された。
「マルヤマ一尉」
僚機のパイロットが撃墜された機体のパイロット名を叫んだ。
何機かのユーピテルは、ベースジャバーから降りると上陸し攻撃を続けた。
1両のリニアガン・タンクが撃墜されるとそばにいた1機のM1アストレイは、ジャンプしその場を離れた。
※
その時上空にフリーダムガンダムが現れた。
地上にいたユーピテルは、遮蔽物に身を隠すように実体弾のマシンガンを撃ってきた。
ベースジャバーに載っていた2機のユーピテルは、ロッテ戦術で1機が実体弾のマシンガンで援護しもう1機が接近してきた。
キラ大尉は、フリーダムガンダムの左手にラケルタビームサーベルを持たせまずルプスビームライフルで実体弾のマシンガンで援護しているユーピテルを撃墜した。
そして接近してきたユーピテルを左手に持っていたラケルタビームサーベルで切り撃墜した。
さらに地上の遮蔽物に身を隠していたユーピテルをフルバーストモードで遮蔽物を貫通させ多数撃墜した。
※
その気配にサオトメも気づいた。
※
生き残ったユーピテルは、バズーカの対空弾で弾幕を張りながら2機がジャンプし接近してきた。
※
艦隊は、次々に量産機を発進させながらミサイルと主砲攻撃を行った。
※
それは、国防総省の司令室でも確認できた。
「レーダーに機影」
「ミサイル接近」
オペレーターが戦慄しながらカガリに報告した。
すでにオーブに防衛戦力が残っていないことは、誰であっても明白にわかっていたからだった。
※
「マン・マシーン群、オノゴロを目標に侵攻中」
その放送は、アークエンジェルに響いた。
ラミアス艦長は、紅茶を飲もうと一息つこうとしていたがその放送で中止になった。
※
それは、モルゲンレーテ社のモビルスーツ整備部署でも響きキラ大尉がフリーダムガンダムの方へ駆けた。
アスラン中佐は、勝てる見込みのない戦いだったため出撃するか迷っていた。
「迎撃。
モビルスーツ隊、発進急げ」
整備兵の命令で仰向けになっていたアストレイが次々と立ち上がった。
ディアッカ大尉は、それをただ眺めていた。
※
「カガリ」
国防総省の司令室では、キサカ一佐がカガリに指示を仰いだ。
「再度の会談要請を拒否すればやはりこうなるか」
わかっていた事態とは、いえやはり直面すれば後悔などがこみあげてくる。
※
「ウズミ様」
内閣府官邸では、首長がウズミ前代表に指示を仰いだ。
「わかっていた。
しかしコロニー軍が昨日あれだけの激戦をしたにも関わらず再度侵攻できる物量を誇っていたとは」
ウズミ前代表は、コロニー軍の物量を完全に読み違えていた。
※
オノゴロ島に向かってくるミサイルを生き残ったたリニアガン・タンクが迎撃していた。
しかしそれらも迎撃し損ねたミサイルで破壊された。
※
その震動は、モルゲンレーテ社にも伝わった。
「クソ」
ディアッカ大尉は、悪態をつくとバスターガンダムの方に走って行った。
キラ大尉は、フリーダムガンダムの許に急いでいた。
「キラ」
その時アスラン中佐が呼び止めキラの近くに走ってきた。
そしてキラの肩に手を置いた。
「この状況では、どのみち俺たちに勝ち目はない。
わかっているだろ?」
アスランは、暗い表情でこの状況を伝え質問した。
キラは、一瞬そんなことを聞くアスランに驚いたが軍人として冷静に考えれば当然だった。
「うん。
多分皆もね。
でも勝ち目がないから戦うのを止めてナチュラルの言いなりになるなんてそんなことできないでしょ」
キラは、勝ち目のない戦いに身を投じるのが自分だけじゃないことと戦う理由を告白した。
「キラ」
アスランは、軍人として合理的に考えてしまうためそれを瞬時に理解できなかった。
そんな2人の会話をディアッカ大尉が盗み聞きしていた。
「大切なのは、何の為に戦うかで。
だから僕も行くんだ」
キラは、自分の決断をアスランに話すとコックピットまで上るクレーンの階段を上り始めた。
「ほんとは、戦いたくなんてないけど戦わければ守れないものもあるから」
階段の途中でキラは、振り返るとアスランに本音をぶつけた。
その言葉でアスランの心の中で何かが動こうとしていた。
「ごめんね、アスラン。
ありがとう。
話せて嬉しかった」
キラは、アスランにまるで死別の前の挨拶のようなものをしてクレーンを上げた。
「キラ」
アスランは、まるで永遠の別れのように感じ無性にさびしくなった。
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キラ大尉は、フリーダムガンダムを起動させると発進位置まで歩かせた。
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「まいったな」
そこにディアッカ大尉がアスラン中佐の許に来た。
「ディアッカ」
アスラン中佐は、ディアッカ大尉がここに来るとは思っておらずびっくりした。
「オーブ軍・地球軍の連合軍に勝ち目がないという見解は、俺も同じだ」
ディアッカ大尉が自分の見解を述べた。
ディアッカ大尉の口調は、いつも通りだった。
しかしアスランは、その中にも重々しさを感じ状況の悪さをさらに認識した。
「やっぱりこんな戦況で出撃するなんて自殺行為だよね、隊長。
でも出撃命令を受けてるんでしょ?」
ディアッカ大尉は、迷っているアスラン中佐の背中を後押しした。
しかしそれでも簡単に答えを出せる状況では、なくアスラン中佐は苦悩でしかめっ面になった。
「確かに俺は、出撃命令を受けている。
でも俺は、それだけでなくあいつらを死なせたくない」
アスラン中佐は、自分の胸の内を告白した。
「初めて俺たちの意見が合うじゃないか」
アスラン中佐は、ディアッカ大尉とともに笑みをこぼした。
※
アークエンジェルは、迫りくるミサイルをイーゲルシュテルンとゴットフリートで迎撃した。
※
「連装副砲、撃て」
ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアの連装副砲が発射され2隻のアーカンソー級が撃沈された。
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リズィーシーガンダムは、1隻のイージス艦に接近するとビームザンバーで船体を上下真っ二つに切り撃沈させた。
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1機のマールスは、ベースジャバーに装備してある対地対空兼用のビームライフルで1隻のクラオミカミ級を撃沈させた。
そして手持ちのビームライフルで港近くにいた1機のM1アストレイを撃墜した。
※
コロニー軍の艦隊からは、ベースジャバーに載ったユーピテルが次々と発進した。
そして生き残って抵抗を続けるM1アストレイらに攻撃を加えた。
その結果1機のM1アストレイが撃墜された。
「マルヤマ一尉」
僚機のパイロットが撃墜された機体のパイロット名を叫んだ。
何機かのユーピテルは、ベースジャバーから降りると上陸し攻撃を続けた。
1両のリニアガン・タンクが撃墜されるとそばにいた1機のM1アストレイは、ジャンプしその場を離れた。
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その時上空にフリーダムガンダムが現れた。
地上にいたユーピテルは、遮蔽物に身を隠すように実体弾のマシンガンを撃ってきた。
ベースジャバーに載っていた2機のユーピテルは、ロッテ戦術で1機が実体弾のマシンガンで援護しもう1機が接近してきた。
キラ大尉は、フリーダムガンダムの左手にラケルタビームサーベルを持たせまずルプスビームライフルで実体弾のマシンガンで援護しているユーピテルを撃墜した。
そして接近してきたユーピテルを左手に持っていたラケルタビームサーベルで切り撃墜した。
さらに地上の遮蔽物に身を隠していたユーピテルをフルバーストモードで遮蔽物を貫通させ多数撃墜した。
※
その気配にサオトメも気づいた。
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生き残ったユーピテルは、バズーカの対空弾で弾幕を張りながら2機がジャンプし接近してきた。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第38話 暁の宇宙へ 作家名:久世秀一